2015年12月17日木曜日

苦手分野が上手くする

興味の幅が広く、深い人。
最初は何も上手く描けなくて当然。
場数がないから。 
しかし苦手なものを描いていたら
得意分野が一番強化されたりするから不思議。 
逆に得意分野だけに逃げている人。 
まさに行き詰まり→停滞→下降から逃げることができない。

例えば分かりやすいアクションが得意な人。 
そういう人がある時期苦手な日常描写をやったら・・・
アクションの精度がメキメキ上がります。 
大味に逃げがちなアクションの細かい整合性も合わせられるようになるので得力が段違いに。
ずっとアクションだけの人はなるべく苦手を避け続けて無限ループに陥る。

人は描くの好きで得意だけどメカはちょっと・・・という人。 
メカの大概は人間の誇張や甲冑がモデルです。 
だからメカを練習すれば自分の好き、得意のはずの人の立体感がまるで変わります。 
逆に人しか描いたことない人は特に顔側面分など曖昧にしたままにしがち。
いくらでもたとえ話が出ます。

これら苦手分野に挑戦した時に自分の得意技が封印されるから著しく「下手」に見えてシンドイです。
しかし色々描けるようになると万物の共通点に気づく。 
エフェクトのような人、人のような植物、山々。
そういう視点を駒が増えると持てるようになる。

BL、美少女、ショタ。 
入り口はそんなのでいいです。 
しかし各分野を本当に極めようとしたらあえて別分野の切り口に飛び込む必要が出てきます。一旦レベルが下がったように見えても・・・

これは現場のアニメーターでもよくある話。 
某キラーコンテンツが一生残ればいいんですがそれがなくなった時に他で対応できないというのよく聞きます。 
万物の共通点くらいに拡張して自分を鍛えていけばどんな仕事でも対応できますがそこは20代くらいまでの仕事の選び方、意識の持ちかたですね。

スケッチブックに建物、虫、車とかあると興味が色々あるんだなあと才能を感じてしまいます。現にそんなスケッチブックのある子を関西のOJTで捕まえたら今は某ハイレベルなテレビ作品の作画監督とかサラッとなってました。 
地方某スタジオで補欠合格だった子がですよw どんだけ見る目がない・・・
才能ない奴は才能ある奴を見抜けない不幸もあるから。 
自分を落とした奴は才能ない!!っという場合もゴクゴク稀にあります。

・一番上手くなるのは表層の真似=模写 
・それに行き詰まってからデッサン、実物観察。 
そんなわけでいきなり人体デッサン、骨格、筋肉を勉強してはいけない理由がわかりましたね。模写で行き詰まってデッサンして、それだけだとインプットばかりだから常にアウトプットの自描き、落書きを取り入れる。

2015年12月16日水曜日

一旦下手になった後のレベルアップ

上手くなる人は上手下手の波が激しい・・・ 
っというのはもっと厳密に言えば
「苦手なものを恐れず描く」という姿勢そのもでもあります。
これは多様な落書きにもそのまま繋がる。 
苦手なものは下手で当たり前・・・
だけどそんな試行錯誤の中にやはり線の選び方に多様性や試行錯誤の深さは見え隠れする。

「君の才能は隠しきれない」「気になる悪手」・・・ 
ヒカルの碁であったセリフ。 アニメーターもまさにあれ。 
成長のピークが今なのか5年後か10年後か。 
少なくとも今のレベルの高低なんて数年で簡単に覆る。

上手くなる人は上手下手の波が激しい・・・ 
裏を変えぜば全部下手だと上手くならない
上達以前に自分の絵に萎えて描かなくなる可能性が高い。 
一瞬上手いとは特に「目つき」「髪の毛の躍動感」などかなりピンポイント。 妙なイキイキ感がデッサンが取れていないのにあるとかそういう感じ。

一つの技術が洗練されると必ず行き詰まり、停滞し、下降する。
 それを解消するために違うレーンを泳いでみること。 
その時に技術はリセットされ、一旦レベルが下がる。 
しかし以前の絶対値よりも先の地平が別レーンから見えてくる。 
これが一旦下手になった後のレベルアップ。

どこで覚えたのか「ギザギザしわ」を描く人・・・ 
多分「ギザギザしわ」を最初に描いた人はリアルの服の簡略化で2Dフォルムとしてもカッコよくてそう描いていたのだろう。 
その意味や実物観察が抜け落ちて表層だけが残り意味も分からず「ギザギザしわ」になった瞬間に絵ではなく線の塊に落ちていく

「ギザギザしわ」の人が一旦、冷静に実物を観察して自分で記号化してみたらヘンテコな形に最初見えます。
洗練された表層に逃げていたのが裸にされた感覚。
 しかしそれを繰り返していくと実在感、立体感を自分なりに理解し描けるようになる。 
これを一回通過すると「ギザギザ」の説得力も段違いになる。

アニメーター適正

アニメーターの動かすスキルで言ったら‥‥ 
動かすのが上手くなる人は最初から躍動感だけは絵にある。 
デッサンがめちゃくちゃでも。 
躍動感=シルエット多様性とも言えて。
手足、髪の毛がいわゆる団子型にモッサリまとめてる人は動きが苦手そうに見える。

シルエットは一枚絵の魅力でも重要な要素ですが特に動きと直結してます。 
髪の毛がパラリと崩れていたり服が動きの勢いで残しがあったりついつい落書きでもアニメーター気質の人なら描きたくなるもの。

デッサン力は沢山描けばみんなつきます。
漢字の書き取りと同じだから。 
でも動きの躍動感は脳内妄想そのものなので教えるのはかなり困難です。 
イメージを脳内で動かせるかどうかのコツはいまだに教えることができません。

ある程度の型までは教えられます。 
こう組めば重く見える、髪の毛はこのようにフォロースルーするなどのパターン。 
知らないよりは知った方がマシにはなります。 
しかしいかんせん実感を伴って描けないと応用が利かない。 
絵に実在感や重量感を込められるかは根源的なポテンシャルに頼る話になる。

こういう時はこんな感じかな?
という見よう見まねの型、テンプレをブチ込んでる人と明らかに脳内で絵が動いて転写してる人。
 悲しいけど新人原画の時点でここが真っ二つに分かれていて。 
覆えられない、教えなれない、真面目さ、勤勉さで補えられない差があります。

テンプレ型は仕事の範疇でしかアニメーションができない。
脳内転写型は自分を絵にのっけて描けるので楽しい。 
楽しいから仕事の範疇を超えてこだわれる。 
だから画面はもちろん歴然とした差になる。 
アニメーターの離職率の高さはギャラ問題以前のこのラインの適性の話が根幹にある。

描き手の脳内で動いてないモノをいくり何十、何百枚と絵を重ねたところでギクシャクした動きにしかならない。 
逆に脳内で動いていればたった一枚でも躍動する。
それが絵であり、表現だから面白い。 
絶対に描き手のイメージを超えないのがアニメーションですね。

Q.高2です。アニメーター志望です。

Q.高2です。アニメーター志望です。
卒業後は専門よりアニメ私塾に入るべきですか?

A.アニメーター志望なら今から準備して来年プロ試験受けたら?
 アニメ私塾も専門も遠回りだよ。
もし試験落ちたらアニメ私塾でもいいし。
その時はプロの準備をしてるんだから入塾後の学ぶ姿勢が全く違う。

専門の2年はプロの1〜3ヶ月で学べるとはよく聞く話。 
アニメ私塾もプロのノウハウをアマチュアにというコンセプトだから。
 むしろプロになってから壁を感じて入塾したっていい。 
何でみんなまず学校に行こうとするかな?
まず現場の要求水準を知ってその後、より的を射た練習をすればいい。

昨日の環境作りツイートとはまさにこういうこと。
来年アニメーターになるつもりと学校にとりあえず行っとく、誰かに習っとくか姿勢で「今」の過ごし方が全く変わるでしょ。
立場が人を作る。
そして自分の立場はまず自分で設定する。 
理想に見合った自分を要求し始めるから全く行動原理が変わる。

プロのアニメーターがどのくらいの稼ぎか志望者なら知ってるはず。 
専門、美大の学費を出来高制で稼ぎ出すのにどれだけ大変か? 
コスト感覚があったらなるべく「自分で勉強」する発想になる。 
そういう分析力は仕事し始めても大事。 
親が大学まで出したいなら‥‥ 
アニメと全く違うとこがオススメ

自分でアニメーターに必要なスキルを分析してみて。 
アニメ私塾も無料ノウハウあるし、 アニメーターのツイートもある。 
今時雑誌のインタビューは読まないか‥‥ 
情報収集すればやるべきことはわかる。

この流れはプロのカット作成と全く同じ。
つまり分析→行動。 
採用試験くらい通過しないと仕事は出来ないのは当たり前。 
そして採用試験はこちらも辞退する権利があるお見合いみたいなモノ。
 仮に落ちても試験内容見ればアニメーターに必要なスキルがモロに分かり、自学との答え合わせもできちゃう。

これからアニメーターになろうという人はまず消費者意識を捨て、
表現者意識を持って下さい。 
「自学自習‼︎」 
これはアニメーターに限らず創作系仕事の基本スタンスです。

全く同じ仕事は絶対に来ません。
 常にモノが変わる中でまず自分で調べ納得いくまで描き直す。 
他人はあくまで常にサポートにしかならない。
 踊るのは自分。 誰も手取り足取り踊る人はいません。
見てマネするでしょ。あれと同じ。
その姿勢を高2から持つか?大学生か?30過ぎても持たないか?

楽器だって、ダンスだってレッスンの前に形くらいは自分で勉強してくる。
アニメ私塾も課題提出者以外は教えません。
課題とはまさに自分の課題=弱点を知るものでこれからの課題だからです。
その自覚がない人には何も教えることはできません。
 学ぶ姿勢は自学自習からしか生まれません。

上手くなる人、ならない人の特徴

◯上手くなる人の特徴 
・下手、上手いの波が大きい 
・すなわち一瞬上手い 
・スケッチブックの中身が多様 
経験値を積むと下手な波が全て上手い方に寄ってきます。
 スケッチブックの中身は興味の方向を示すので本人の関心や感性、何を日頃見てるかの目線がモロに出るからわかりやすいです。

◯上手くならなら人の特徴 
・絵がどれも小綺麗にまとまっていて単調 
・スケッチブックの中身が変化に乏しい 
つまり上手くなるかどうかは今上手いかどうかではないんだから、現段階でのベクトル、成長曲線の断片なので試行錯誤の過程や興味の断片を見るとわかるわけです。

ちょっと変なとこに線おいてみようかな?
 いつもと違う描き方ためそうかな? 
と試行錯誤してる人と‥‥ 
一切下手な絵を描きたくないと頑な人でどちらが成長するか⁈は自明ですね

創作の根本は目の前の絵を作ると同時に自分を作って行くことですから。 
自分をいかに拡張して可能性をためすかが成長率を決めます。

上手く描こうとだけ考えたら上手くならない‼︎ 
上手く描こうとすると現状の最強の武器の手癖と上手いイメージの思い込みを組み合わせることになる。
 むしろ、前とは違う何かしようとか試行錯誤の先にある迷いみたいなものと対峙してる時の変化が上手くなる。

一発で線を決める方法‼︎

一発で線を決める方法‼︎
 絵を描くときの理想は完成系を一発で決める。 
そうすると手間が省けてなお且つ早い。 
しかしそう簡単にはできない。 
迷い線、描き損じ、あるいは全体のバランスが硬くなるなど一発で行くと弊害がある。

ゼロから自分で例えば全身立ちポーズを描く時はまず長い楕円形で大まかな面積を決めて、パースやポーズを決めて次にフィニッシュくらいですね。 
他人の添削だと下書き段階に元絵がなるのでほとんどが一発で決めてます。

アニメーターが一発または下書き回数をなるべく減らす理由。 
・スピードを上げるため 
・↑すなわち稼ぐため 
・たくさん描くとその分たくさん画面に自分の絵が反映するため。 
・下書きを重ねすぎ表現したいイメージが劣化しないように‥‥ 
下書きが決まらないのはイメージが固まってない場合が多いです。

大体下書きでグリグリやる時間は無駄なことが多い。 
その時間をまず資料集めや自撮りなどで表現したい方向を描く作業以外から持ってきた方が早い。
 そこの発想の転換が作業スピード向上に必要。
 また上手く行かないなら下書きをサッと捨てるのも手。 
あるいは上に一枚紙を足すか。

一発または少ない回数で下書きを決めるには普段のそんな細かい習慣づけの結果少しずつ出来るようになります。 
世の中には一発で描いている人が確かにいるんだからそれを自分が出来ないわけはないはず。 
自分ならどこらへんからそれに近付けるか切り口を探しましょう。

アニメーターの場合、数がほとんどギャラに直結してるのと。 
あと画面のシェア争いで言うなら。 
一枚でも多く描いた方が完成映像に痕が残ります。 
自分の表現の刻印をたくさん残したい思いでたくさん描く人もいるわけです。 
作画監督ならなるべくピンでやりたい。
原画ならなるべくカット描きたい。

一発または少ない下書きで決めるイメージの持ち方でいうなら。 
全体のバランスや配置をしっかりイメージする。 
また例えば目から順にスタートさせる落書きみたいな描き方なら‥‥ 
目→鼻口→顏輪郭→髪→肩→下方に・・・
と描き進める時に常に全体を見ながらイイ位置に各所を増殖させる方法もあります。

この描き方は完全に手癖に頼った描き方で試行錯誤がないので俄然早いです。 
これだけをやると縮小再生産になるので注意。 
だから手癖確認や本当の落書き、気晴らしですね。

2015年12月14日月曜日

やる気も技術のうち!!

例えばいきなり絵の描き始めの練習するのに筋肉、骨格を練習しちゃダメ!! 
あなたは人体解剖学でもこれからやるんですか?
よほど好きならいいですが・・・
 一番好きなアニメ、漫画の模写のような落書きのような何かを描けばいいじゃん。 
まずは描く習慣が一番。
筋肉、骨格なんて随分後でいいよ。

一番好き、憧れているものを自分なりに形にするにが一番上手くなるに決まっている。 
それに限界を感じ始めてようやく別の練習になる。 
骨格、筋肉の作りなんて散々、既存のプロの模写、模倣を繰り返した後でいい。 
順番を間違えて苦行系をいきなり自分に課して潰れて描く気がなくなる人も無能。

やる気も技術のうち!!
やる気のある時とない時は誰しもがあるはず。
その中でやる気のある時の状況を思い出しそれを意識的に行動に移し、やる気がなくなる行動はなるべくしない。 
つまり自己観察して行動そのものを自覚的にコントロールする。
 上手い人は地頭がよく自己観察の達人でもある。

できない人は自分の目先の欲望に右往左往。 
まわりに右往左往して軸がない。 
優先順位を決めてこれは絶対やる、これはなるべくやる、これはなるべくしない、これは絶対しない・・・
という線引きが大事。 
優先順位は絵を描く上でも仕事をする上でも非常に重要。

最終目標はブレてはいけない。
しかしそのためにはいくらでもプライドは捨てていいし、柔軟であるべき。
それが幹がしっかりした巨木のイメージ。 
枝葉は環境でどのように曲がってもいい。 
いつまでもウダウダしている人はその逆で表層のプライドにこだわり、頑な。
 幹はいつもブレている。

飲み会行こうぜ!!、持ち込みしようぜ!!、こんなのやってみたら!!・・・
いろんなチャンスやアドバイスをみんな何かしら受けている。 
それを行動に移してから良い悪いを自分なりに判断する人。
 面倒くさがり、理由を見つけてやらない人。 
それが5年、10年もすると雲泥の差になる。

不特定多数飲み会を以前から何度も主催しているけど・・・ 
「こいつは出来る」という人は話を聞くとそういう人同士で後で別途に会っていたり仕事の話を進めているのはどうしてなんだろう?! 
こちらが一切紹介、お膳立てをしてないのに。 
これは不思議。 
恐らく「出来る人」は表面積が広いんです。

ニュータイプではないけど引き合う何かオーラ的なものがあるのかもしれないし。 
機会を無駄にせず、なんでもまず「のっかる」癖があって確立論的に成功しているとも言える。 
ここら辺が幹がしっかり枝葉は柔軟の例です。

・打率→才能 
・打数→場数 
・累計安打数→現状の画力 
と考えれば才能×場数=画力と言える。 
才能に自信がなければ場数で補えばいいのだか。
 不思議と才能と場数は比例する。 
打数を増やせば自ずとと打率=才能が上がる。 
つまり上手くなるループは累乗倍。 
数をこなす間に才能も上がる。

まずは行動!!その後に考える。

何もしていない人は何かしただけでプラスしかない。 
絵を描いてみただけ、ツイッターに投稿してみただけ、アニメスタジオに書類送ってみただけ・・・ 
モヤモヤとただ時間が過ぎていくことが一番の失敗。 
何かすれば自分の適性が見えてくる。
 失敗を恐れるなら行動しよう。

行動に移さない人はその理由を作る名人。 
落ちたらどうしよう、恥をかいたらどうしよう、笑われたら・・ 
頭で描いたシュミレーションなんて本当に陳腐なもの。 
なんのアテにもならない。 
まして経験値が少ないなら、シュミレーションも不正確。 
やってみないと何もわからない。

アニメーターの採用試験に落ちたら・・・ 
試験内容が見れただけで勉強することがわかって得ですよね。 
少なくとも受けないよりは近づいたわけです。 
経験値がないと100かゼロで考えがちですが。 
一回受けた子を審査員が憶えてくれて二回目の上達を組んで採用してくれることだってある。

確実に一歩ずつでも前に進める人は仕事が始まっても強い。
誰でも採用通知が来て劇的に上手くなるわけでなく少しずつ上手くなる。
 一段ずつ成長の階段を登れるかどうか?! 
みんな段をとばそうとして目の前の一段も登れない。
 あるいは段差が見えないのかもしれない。 
いくら登っても空回りもある。
例えば僕なら学生時代3年半で身長分は絵を描いている。 
つまり170㎝くらい。 
だから一年で約50㎝くらい。 
これより描いてる量が少ないならポテンシャルの有無以前に数の問題になる。
 そして描く環境を設定していない能力の問題とも言える。 
「描く環境」「描く気力」も自分で作るもの!!

2015年12月10日木曜日

大学をやめたほうがいいのでしょうか?

<質問>
今僕は大学に通っているのですが、つい最近ツイッター経由で原画の仕事が舞い込んできました。正直嬉しい反面、丁度レポートの時期でもあり中途半端な気持ちでいます。というのは先ほど室井さんがツイッターでつぶやかれていたように、義務感にかられている状態です。絵だけを集中して描きたいのですが、大学卒業というのが頭に響くんです。
 それと、今の大学に通っていて自分が卒業するときに、その年月をかけただけの物が得られるのかすごく不安なんです。すでに現場に入ってる人たちは、うまい人の技術をどんどん盗み、自分は孤独な独学をするしかない。その状況も辛い。絵のことは予備校や本やネットで学んだものがほとんどで、大学で学ぶのはaftereffectsやphotoshopといったたぐいです。勉学も絵も両立できればいいのかもしれませんが、僕はそんなに器用じゃないのでいずれ崩れると思います。

 やはり大学をやめたほうがいいのでしょうか?

<回答>
親御さんと相談してください!!学費を親御さんが出しているなら・・・
もしあなたが学費を稼いでいるなら勿体ないから辞めれば?といえます。

しかし今のあなたのスポンサーが親御さんならある程度その意を汲んであげるべきです。
そして今まさに来ているアニメーターのオファーの先にある感覚もこれに近い物。
演出、コンテの意図を組む。
他人を汲んであげるのも人生で大事なことです。

僕の話をすれば大学1年生5月の段階で大学は「アホくさ!!」と思いましたがなんとか教職を取って4年で卒業しました。
これは教員にするために東京の私立大学まで出してくれた両親への僕の中での義理でした。
心の最低限の契約といってもいいです。
しかし大学以降は自分の力で食べて行くんだから「教員」になることそのものまでの意図は汲んであげません。そこから先は自分の人生ですから。

この精神は今、アニメ私塾の塾生と僕の関係にも似てますね。
年間12万円払ってくれる人へ毎週の添削をする。
そういう「筋を通す」精神は親、仕事関係ありません

どうすれば筋を通せるか?
今の感じだと大学を辞めたい気満々として、親御さんをどう納得させられるか?
親御さんが満足して大学を辞めさせてくれる状況を作ってください。
スタジオにもよりますが親御さんの援助なしでアニメーターをやっていけるほど甘くありません。
円満な解決方法を模索してください。

・・・簡単に言えば、
「親を満足に説得できないようならやめるな!!
っというのが回答です。

2015年12月7日月曜日

習慣→趣味→プロ、人生の柱!!

まずは描く習慣を作りたい人はネット村から。
本格的に上手くなりたい、スキルアップ、プロを目指すなどは入塾という流れで良いと思う。 
去年から選考が始まりましたが今年の1年目は劇的に提出率が上がりました。
昨年までは希望者順で入塾してたのでアニメ私塾で描く習慣を作ろうとしてた人もいましたが‥‥ 
元々描く習慣がない中でしかも他人に決められた
課題を週一でこなすのはかなり苛酷なこと。 
脱落者が多数いました。 
定員割れ美大、専門もきっと似たような状況なんでしょうね。

環境になんとかしてもらおうとするスタンスではどんな学校にも行く意味はない。 
主体性がないと学校行ってもモンハンやるだけになる。
学校は就職率上げたいから天引き下請けスタジオでも行かせようとする。
やはり好きでないし、辛いから仕事辞める‥‥。 
とりあえず学校行く前に適正を考えよう。

例えば本当に自分には絵しかないと必死の人趣味だけど充分楽しみたいから上手くなりたい人とちょっとアニメ好きかもオタ仲間欲しいから学校行くかくらいの人で三者三様で結果が変わるのは必然。 
自分から何を差し出すかで得る能力も決まる。 
意識の持ちようが全てを決める。

趣味で楽しむは最初のスタンスで良いと思う。
徐々に覚醒して他のすべてが煩わしくなったら絵の道だけで食べて行けばいい。 
そこまでじゃないなと思って諦めるのは懸命な判断。 
それは決して負け犬ではない。 
むしろ適正が怪しいのに突っ込もうとしてる人は冷静に状況判断をし直した方がいい。

人生の柱と趣味を曖昧にすると面倒なことになっていく。 
「うーん、プロになれないことはないけど決して推奨出来るレベルでない」 
っという人ほどここら辺を曖昧に考えてしまう。 
人生の柱って・・・ 
それは生きるか死ぬかの気合いのものでしょ!! 
そこまで賭しているのか?本当に?
人生の柱を「家族」や「恋人」に持ってきたっていい。 
というか一昔前はみんなそうだった。 
それを今は夢や自己実現という美辞麗句、ミスリードに翻弄されてみんなおかしくなった。 
優先順位が個人主義に走ったあまりにみんな不幸せになっていく。


画力と悩みの関係

画力がある程度高くなると絵の悩みが深くなる。 
描けば描くほど、描けるモノ、描けないモノが明確になる。 
しかも次のステップへの壁もドンドン高くなる。
なのでこの段階になると他人からのノウハウ獲得がいよいよ必要になる。 
だからアニメ私塾の選考基準は純粋な「画力」です。

画力の高低のほとんどはそれまでかけた時間に比例する。 
つまり人生の有限な時間を裂いた分だけほとんど上手くなるなら「画力」で見るのが一番公平なはず。

モチベが上がらない、描くことそのものが好きかどうか‥‥
という悩みはアニメ私塾の守備範囲ではない。
無論、アニメ私塾の何かをきっかけに描き始めた人はそれでイイことだが。 
本人の好きかどうかわからないモノを好きにさせるのは指導ではない。 
教える、教わる前提はまず描くのが好きであること。

可能な限り、自分でやってみる。 
限界を感じたらようやく教わる。 
これは全ての学びに共通するスタンスだと思う。 
自分で全くやったことない人がその段階で誰かに教わると盲信することになる。 
つまり判断基準が一つしかなくなるから自分で考えられなくなるし、教わる内容の意味もわからなくなる。

例えばアニメ私塾でよく言われる「正確な模写」が一番上手くなる理論。 
これを本当に描き始めの人が盲信してそれだけやったら‥‥ 
おそらく辛くて描くことそのものが嫌になるはず。 
この練習法は描く習慣が身についてる前提で次なるステップを踏むために必要なスタンスになります。

ある程度描いたことある人だと薄々そのしんどい道の軌跡
くらいは見えてる。 
しかしやるのはシンドイ。 
逆に個性がなくなるのでは?
・・・など葛藤してる人が「正確な模写」理論を知れば次のステップを踏む覚悟ができます。 
ノウハウもこのように自分の体験なしに盲信しても身にならないということです。

2015年12月6日日曜日

模写と演奏の類似点

クラシックの演奏と模写は似てます。
すでに決められてるラインを‥‥
1.いかに正確に表現するか?
2.作者の意図をどこまで組めるか?
3.決められた枠の中でいかに個性が滲み出るか?

この順番が逆になってはダメ。
1→2→3がセオリー。
楽しいのは1,2なしの3。
最初はそれでもいい。
しかしこれだと上達しない。
だから上手くなるために1に戻る。

模写どころかトレスさえも不慣れな人にとっては難しい。
鉛筆先のコントロールと元絵を見る眼力が弱いから。
トレスはただなぞってもその絵になんの効力もない。
ここら辺、ただ楽譜を追っただけの電子音になんの面白みもないのに似てる。

1の段階ではコントロール力を鍛える。
2について対象物だけでは実はわからない。
作者の過去や同年代、あるいは実物のデッサンなどからようやく
「なぜそう描いたか?」が見えてくる。
つまり1も2も数をこなさないと見えてこない。
3に関して、同じ楽譜からも演者の表現力が千差万別なのと同じでトレスも画力がそのままに出てしまう。
聞き慣れない人にはどの演奏も同じに聞こえるようにトレスもわからない人からは同じに見える。
しかし、見える人には「あの人が引いた線」にいかにも見える。
同じ線の上なのに個性が滲み出しているからだ。
実は1から3まで行ってようやく個性の表現と言える。

つまり線が引けない段階では個性もクソもない。
個性を引き出すだけのコントロール力も表現力も学んでいないのだから。
個性の表現には時間がかかるということ。
そして熟練のない個性はただ好き勝手に大声で叫ぶカラオケのようなもの。

素人なら憂さ晴らしでそれもいいが他人からお金をとってはいけない。
プロを志す人は1から3の訓練が必要。

2015年12月1日火曜日

16年度生募集について

16年度生募集について
◯1年目コース概要
年12万円、 週1回添削(年48回)+月1オフorネット添削、限定SNS参加、ネット村内選考有、各種イベント招待

◯入塾までの流れ
⑴アニメ私塾ネット村参加→http://goo.gl/forms/ipdYtzUMcn
※1月29日までに入金確認出来た方が16年度生の選考対象
⑵アニメ私塾ネット村SNS内での15年12月〜16年2月15日までの投稿を元に選考
⑶16年3月1日合格通知メール
⑷16年3月10〜15日に年間講習料12万円入金、同意書、名簿郵送提出
⑸16年4月より講習スタート
◯募集人数50名程度
◯選考内容
<必須>
「選考まとめ」一人一投稿。
選考期間中末日までに日々の練習、過去絵など自作の絵を最低5枚以上。自作絵最低5枚をクリアすれば他にアニメーション動画、イラスト漫画等の投稿は任意。
※他人の絵やそのトレスは不可
<任意>
「落書き、作品」に日々の投稿無制限。
毎日の練習、落書きの投稿に気軽にお使いください。
※基本の流れは日々の練習や過去絵を「落書き、作品」に。
最終的に選考で見て欲しいものを「選考まとめ」にまとめるという流れで考えてください。
◯選考基準
画力、作る意欲、投稿頻度、G+コミュでの振る舞いなど総合的に判断します。
またネットを使っての塾運用になりますのでこれらの仕組みを理解し、参加出来るかどうかも選考基準になります。
※「+1」は見ました程度のものでその有無に評価の差はありません。

「アニメ私塾ネット村」参加申し込みフォーム

◯概要
 ・参加費年1万円
・Google+コミュニティの限定SNS
 ・アニメ私塾16年度生入塾に必須
 ・ニコ生非公開部分他限定動画
 ・アニメ私塾イベント招待
 ・限定ネットイベント

◯募集フォーム記入前にご確認頂きたいこと・・・
1、漢字実名フルネームのGoogle+アカウントで室井康雄(アニメ私塾)をフォロー済み
2、未成年者の方は親権者の同意を得ている
3、日本外在住者の方は以下の点を満たしていること
・SNS参加に必要な日本語力。
・参加費1万円を日本の銀行へ振り込みができる。

◯募集フォームリンク↓
http://goo.gl/forms/ipdYtzUMcn

◯参加の流れ
・募集フォーム記入→参加費お振込案内メール→参加費入金→限定SNSへ招待メール→手続き後参加完了
※募集フォーム記入後「参加費お振込案内メール」が72時間以内に届かない場合は別途下記アドレスまで登録メールアドレスにてお名前を明記しご連絡ください。

◯参加時期(15年12月〜16年1月末日)
・15年12月4日中までに入金確認出来た方→12月5日に招待メール
・12月9日中までに入金確認出来た方→12月10日に招待メール
・12月19日中までに入金確認出来た方→12月20日に招待メール
・16年1月9日までに入金確認出来た方→1月10日に招待メール
・16年1月19日までに入金確認出来た方→1月20日に招待メール
・16年1月29日までに入金確認出来た方→1月30日に招待メール
※1月29日までに入金確認出来た方がアニメ私塾16年度生の選考対象になります。

ご不明な点は以下メールアドレスまでお問い合わせください。
✉️karasawa1499@gmail.com
アニメ私塾代表
 室井康雄

2015年11月29日日曜日

すべては絵を描くために…

人は基本、上手くならない。
現状を維持しようと無意識の防衛本能が働くからだ。
才あるモノは生活そのものが絵描きだから毎日描くし、ほっといても上手くなる。 
ほっといても上手くならない人は… 
「ある一定期間に集中して描く」しかない。 
まるでスポーツと同じで走らなくなると走れなくなる。

緩い感じで走って(描いて)も早く走れる(上手く描ける)ようにならない。
つまりジョギング(落書き)だけでなく筋トレ(模写、デッサン)を混ぜて負荷を加えないと日頃走る(描く)習慣がない人がいきなり走れる(描ける)ようにはならない。
人は必要にかられないと上手くならない 
・ある一定期間に相当量描く 
・知らない自覚を持ち強化 
どちらも上手くなるために必要だが… 
そもそもそこまでして上手くなる必要がありますか? 
上手くなると描けるモノが増えて楽しいです。 
しかしその楽しさ以上に辛さを感じたら上手くなる必要はない
つまり絵が上手くなるとは… 
それまでしてた何かの時間を捨てて毎日描き続けること。 
ゲーム、友人、ネット、勉強、部活、睡眠、食事… 
24時間は決まってるからどれかのウエイトは下げなきゃいけない。 
とりあえず学校でモンハンやってる時間はお絵描きに当てようw

すべては絵を描くために… 
食事は燃料補給、睡眠は滞りなく描くために、服は描くのに煩わしくないスタイル、運動は肩凝り予防、あらゆる 人間関係やリアル体験は絵のネタに… 
最終的にそこまでいく。 
これらの一番の邪魔が社会の常識
◯◯は大事と言われる◯◯をひたすら無視し絵に注力する‼︎

身の回りの凄腕アニメーターを見てると大なり小なりそんな感じがする。 
無論、それで悲愴感があるでなく楽しいのだ。 
つまり生きること=描くことまで行っちゃってる。
ハンターハンターの等価交換の話に似てる。 
つまり命を絵の神様に預けることでとんでもない画力を得る的な…。 
でもみんなが知ってる某カリスマなんて本当にそんなだよ。

結局、絵の上手下手は最終的に・・・
「表現への献身の差」になってく。 
つまりこんなツイートをしてる時点で半端モン。 
ツイッターはやらない。 ネットは資料集め以外見ない…っとなっていく。 
「いや〜そこまではちょっと〜…」っと思う人はとりあえず健全。 
世の中に本当にやってる人がいるんです。

わかってないのに描いちゃダメ!!

何も見ずに描く方法‼︎ 
1.単純な比率、形を覚える 
2.たくさん描いて手で覚える 
何も見ないで描けないのは形の手掛かりを把握してないから。
身の回りにある物を見てみよう。
「ヒト」が使えるように出来てる。 
つまり単純な比率=ヒトベースで覚えると身の回りのものを途端に理解しやすい。

机、椅子、ドア、窓、建物に至るまでヒトが使えるように作られてる。
当たり前だが絵を描くとなぜかスッポリ抜ける。 
例えば部屋に掛かってる服は部屋にいる人が着れなければいけないがそこまで意識がいかない。 
なんだか絵に一体感が出ない人はヒトベースに全てのモノの比率をまず合わせよう。

ヒトベースで描くことでまるで目の前にあるような絵の実在感につながる。 
よくある悪い例が一つの絵の中のオブジェクトすべてがバラバラに描かれていること。 
それを幾ら定規で綺麗な線で描いても変な絵になる。 
全体のバランスを見て配置してくとフワフワとした線でまとめにくいが実在感が出る。

何も見ずに一部屋描くには?
 扉は幅70〜90㎝、高さ180〜200㎝から始まり椅子高さ40㎝、机高さ70㎝、シングルベッドなら幅100㎝、長さ200㎝などひたすら大体のサイズ感さえ分かれば描ける。
そしてすべては人が使える前提で描く。 
描いててわからない時は身の回りを見直せばイイ。

描けないんじゃない。 
知らないだけ‼︎
 何も見ずに描けない理由がわかりましたね。
つまり何も見ないで描く=記憶力がある…
わけではなくそれ以上にそのモノの単純なサイズ感、構造を理解してるだけ。
そこらへん描けないのを自分の脳ミソの性能にしちゃダメ。

無論、知っただけでは描けない。
それをベースに手になじむまで描く。 
逆に言うとわかってないのに描いちゃダメ
 ひたすら描く前は下調べ‼︎ 
さらに立体が難しい場合は三面図など… 
高いパフォーマンスをするためのアプローチをしっかり取る。 
大体描けてない人はどこかどれか曖昧なまま描いてる

何も考えずに描いても上手くならない。 
考えながら描けて‼︎…
とはよく聞く話。
具体的に何を考えるのと言えば・・・
「知らないことを自覚してその穴を埋める」
ことを考えながら描けばいい。
例えば・・・
体の正面を描いてるけどベルトの裏側はどーなってるか?
首で隠れた襟は?見えないところも曖昧にせず描く!!

三面図を描こう!!

まずは三面図を描こう!!
 車、ロボット、建物・・・
立体を把握して自分で描き起こすにはそれらの ・・・
「正面」「横」「上」の図を描きましょう。 
立体物はデザインがわかりやすいようにちょい斜めに描かれたり撮影されたりすることが多いです。
それを自分で別角度から描き起こすにはまず三面図!!

「ちょい斜め」というのが厄介でその参考、設定のせいで自分で描くと側面部が伸びたり、いわゆるパース圧縮が描けなくなったりします。 
つまり目の前の斜めの形に翻弄されてその形をベースにプラスマイナスしてなんとか絵を仕立てようとする。 
しかしそれでは自由に角度を変えられないので三面図。

三面図が描けたら次に輪切り図。 
金太郎飴のように輪切りにしたらそのポイントではどんな形になっているか? 
三面図がわかればこれが描ける。
立体物の先、末端、必要があればその間の「輪切り」=断面を描きその間を埋めれば概ね間違った絵にはならない。
これは空間ビート的な発想につながる。

こういう輪切りベースで描いていかないと必ず「側面伸び」になる。
 人の目線は無意識に横に移動するから。 
それだと立体の裏側まで把握できないので描き進めるとどこかで破綻する 。
輪切りベースは最初から裏側も一緒に描き込むので立体が破綻しない。
https://www.youtube.com/watch?v=RvQbHrqzZ6A

2015年11月27日金曜日

アニメも時代の曲がり角

今のテレビアニメと一昔前のテレビアニメ。 
作画部門がちょうど一段ずつズレてることに気づく。 
・今の総作画監督1人=昔の作画監督1人 
・今の作画監督1人〜10人くらい=昔の原画1人〜10人くらい 
・今の原画、第二〜100人=昔の動画 今はここにさらに無論動画マンが足される。
仕事内容も大体この通りズレてる。 
しかも昔の動画マンは線を繋ぐ必要がなかったが今はスキャンを前提に塗れる均一な線が要求されてる。 
つまり今の動画が昔の仕上げ工程の一部まで担っていることになる。

じゃあなぜ多人数化したか? 
円盤を意識して要求水準が上がったから‥ 
じゃあキレイな作画にすれば売れるか?‥とは限らない。 
円盤売り上げはどんどん下がってる。万単位はシーズン数本あるかないか。
大概が千本台、下手したら数百。 数百人で作って数百人しか買わないでは自主制作と変わらない。

ビジネスモデルとして明らかに破綻してるがまだ後追いから抜け出せない。 
スタッフの簡素化、ネット配信やクラウドファンディング。 
スタジオごとにファンクラブを作って新作限定公開をしていけばいわゆる「放送法」を無視できてより自由な表現ができる・・・など何かしないと沈没は止まらない。

実際、一部でアニメーターの社員制度が増えたり、円盤からイベント、グッツ販売に注力するようになったり様々な変化は一部であるようだ。 
少なくともでっかく作ってでっかく売る方式はちょっとこれからの時代に合わないだろう。 売り方も含めて数年単位で変化させるようなフットワークが商業では必要

クラウドファンディングの特典またはファンクラブ内のオークションで制作素材の生絵コンテ、レイアウト、原画、動画、カット袋一式を売りに出すのもあり。 これらは現状は倉庫で管理されたり、廃棄業者に出してるのが現状。 こういうのは既存の原作、メーカー、制作委員会の仕組みではできない。

オークション売値の何割かが描き手に還元される仕組みならさらにアニメーターは気合いを入れる。 そうなると変に気張り合いすぎてまた別の問題が出てくるかもしれないがいろんなアイディアを出して少しずつ実験して検証していくしかない。

これから作るアニメのライバルは同シーズンオンエアのアニメではなく過去の名作、傑作たち。 面白いアニメが今まで充分にある中で新しいアニメを見る意味とは‥‥
今ならではの角度の付け方が必要になる。 
大型予算アニメがもう曲がり角を降りたのは事実だから別の要素を付加しないと生き残りは無理。

何かが終わる時は何かがはじまる時でもあるから悲観ばかりする必要はない。
ネットで人集め、ノウハウの共有、作品の公開が今以上進めばアニメ業界は衰退してもアニメ文化はさらに盛り上がるかもしれない。
 忘れてはいけないのある業界とは消費者ニーズを満たす手段であって存続が目的ではない。

2015年11月26日木曜日

自分をどー「上手く」作っていくか⁈

練習方法は‥ 
模写orデッサンor自描き×精密orクイック
・・・の全6通りしかない。
どーしたら上手くなりますか?といえば…
やってない練習方法を意識的に取り入れる
どれか一つにならないように偏らず鍛えると上手くなる。 
※模写→上手い人の模写、デッサン→実物の模写、自描き→オリジナル

・精密→なるべく正確に描けるように時間をかける。
・クイック→なるべく早く比率、全体の流れ、ポイントだけ抑える。雑にテキトーとは違う。 
これもどちらだけではダメ。 
両方のバランスを意識する。

理想は正確に早く丁寧にわかりやすく‥‥だがいきなりは描けないでしょ⁉︎
だからこれら理想の要素を不慣れな時期は分割して練習や実践をする。 
徐々に2〜3の要素を同時にこなせるようになる。

例えば・・・
線がぐちゃぐちゃ一本にまとまらない人は清書、トレスに時間を割く。
絵が硬い人は形の流れ重視、躍動感なある素材を選ぶ。
空間が苦手な人は箱から身近な部屋、街を描く‥‥ 
みんな◯◯が描けませんというのは描いたことないだけ。 
意識的にできない部分を沢山描けば上手くなる。

描きたい絵だけを描いて上手くなるのは天才だけ。 
上手くなるためには弱点補強、自己管理、イメージトレーニングが大事。
かと言って苦行になっては絵が死ぬ。
初期衝動も忘れずに描く。 
どちらと言えば‥‥ 
「自分をどー作っていくか⁈」
という第三者的に自分の成長を楽しんでいけばいい。

描きはじめは「好きなアニメ、漫画の模写のような、アレンジのようななんか」でいいです。ようするに一番楽しい絵。 
しかしそれだけしてては上手くならないことに気づく。 
次に的はずれながら「練習」をしはじめる。
 沢山描く間に自分の弱点が明確になり練習も具体的に‥‥

絵が上手くなると練習方法も明確になる。 
しかし例えばアニメ私塾の練習方法は沢山描いた挙げ句伸び悩んでる3年目からしたらピッタリでも描きはじめには酷なこともある。 
他人のノウハウは最初はそのままマネして次に今の自分にアレンジするのがいい。 
最後にそのままが良いことに気づいたりもする

2015年11月23日月曜日

妄想癖に苦しむあなたへ

悲観的な妄想で他人との接点や距離感をはかるのが難しい方へ幾つかアドバイス・・・
1、自分を他人に晒す訓練をする
2、嫌われてもいいと思う
3、他人はそんなに自分のことを気にしていない
4、嫌われたくないなら好き好きオーラを相手に出す。
5、妄想は創作の原点


1、『自分を他人に晒す訓練をする』
他人との関係性を作る体験が少ないと妄想で補うことになる。
特に頭のいい人は。
沢山の他人にあえて自分を晒すことで妄想量を減らす。

2、『嫌われてもいいと思う』
嫌うという行為は自分50%、他人50%の原因がある。
つまり自分が100%悪いなんてない。
もし嫌われたら「そんなことで嫌うなんてなんて器量が小さいんだ!!」と相手のことを思ってやりましょう。気が少し楽になります。

3、『他人はそんなに自分のことを気にしていない 』
誰もが妄想癖の要素を濃度の差こそあれ内包してます。
つまりみんな自分のことで一杯一杯。
だから他人を嫌うような体力がいることを実はそんなにしません。
また嫌うという行為は好きの裏返しで執着の対象ということです。無視より全然嫌われる方が嬉しいとさえ考えましょう。(アンチ対策の考え方)

4、『嫌われたくないなら好き好きオーラを相手に出す』
攻めこそ最大の防御!!
自分のことを好きでいてくれる人を嫌えますか?
自分のこと好きな人は自分も好感を持つでしょ!!
つまり自分の心次第で簡単に外界は見え方が変わります。
そんな脆弱な世界なんですよ。世の中は・・・。
テレビエヴァ26話みたいな。


5、『妄想は創作の原点』
あとなにより妄想は創作の原点。
妄想は自分を悩ます苦しみであると同時に創作の源になる喜びだと思ってください。
つまり妄想癖そのものも悲観しすぎないようにしましょう。

以上心の持ちようも実は絵の練習方法と同じで意識しないと悪い方に流れてしまいます。
そうすると心のストレスになるので心が健全で入れるような対策が必要です。
悲観も楽観もなく物事を正しくみる訓練をしていきましょう

2015年11月18日水曜日

上手くなるほど苦しい・・・

上手くなればなるほど苦しい時期があります。 
他人の上手さ、自分の下手さと向き合わなければ行けないから。 
初期衝動の頃は何でもはじめてで楽しい。 
不意に高い壁を感じ足元の画力がぐらぐらなのに気づく。 
しかしさらに登っていくと他人のことよりもただ絵を描くことが純粋に好きになる。

絵を描くのは心の浄化作用があります。 
まるで仏教の写経のような。
いくら辛いことがあっても絵の中では理想の世界を作りだせる。 
俺、下手なクセになんで描くの楽しいんだろう……っていうのはそういうこと。 
むしろ不慣れな方が色々わからない分、ドキドキ感はある。

世界の事象を把握しないと上手く描けない。
 昨日よりも上手くなっていたときに達成感があるのはそれはすなわち世界を昨日よりもわかった気になった満足感。 
それは描いたモノが他人が納得する前に自分が納得してる感があるハズ。 
自分のわかる、わからないにひたすら向き合うのが絵の向き合い方。

思い込みがないと描けない。 
しかし思い込みだけでは上手くならない。 
ペイントソフトでいうとこの… 
思い込み=ズーム
疑い=ロング
・・・だと思って下さい。
 絵を描くときに両方使い分けますね。 
その発想の転換、機転、自分コントロール力が上手くなる過程で大事。 
上手くなるとそこらが自在になる

それはアニメ私塾いつもの…
 ・模写=過去の他人の経験値 
・デッサン=実物観察 
・自分で描く 
の使い分けの話になるわけです。 
必ず人はどれかだけしかしなくなる。 
それは思考停止=バカを受け入れた方が楽に描けるから。
 自分の見方、考え方を変えないと上手くならずそれは痛みを伴い難しい。

動的安定!! 
人は現状を維持するためには変化し続けなければいけない。 
ある描き方、自分のセオリーを見つけるとある時期までは成長し、途中から伸び悩み、しまいには落ちていく。 
常に情報を仕込み、実物を見て・・・と切磋琢磨しないと特に上手くなっている人ほど現状維持が難しくなる。

2015年11月13日金曜日

塾生Oさんビフォーアウター

◯塾生O さん
『ビフォーアフターなんかを。
久しぶりにPCで絵を描きました。
以前はなんとなく描き始めてなんだかよくわからなくなって着地せずに辞めてしまう
ということばかりだったんですが、今回やってみて、描ききれたので自分で感動しています。
画力どうこうというよりも、私塾で、絵を描くためのプロセスを鍛えられた結果だなと。

つまり、
・必要な下準備をする。
・変だと思ったら直す。
・分からなければ参考になるものを探して確認する。

ということで。
この3つをちゃんとやるようになったから着地したわけですね。

以前は、
・なんとなく始めて
・変だと思いつつもそのまま進め
・分からなくても超頑張って想像で補って
いたので。そりゃ辛いわけだ。
新しいのも仕上げが雑っちゃ雑ですが、描きたいビジョンが達成できてるので良いのです。この個人的な感動が伝わればよいのですが。』

◯入塾前
◯ 入塾後

2015年11月6日金曜日

アイレベルの取り方

アイレベル困ったら腰の高さで撮れ‼︎
・腰の高さ→映画でよくある普通の印象 
・立ちの目線→ややフカン、大人目線 
・膝の高さ→ややアオリ、小動物目線 
つまり腰の高さ以外で撮ると特殊な意味が付加されます。



よく「参考写真撮ってみて」と言ってまず棒立ちで構える人はわかっていない。 
まず膝つきますよね
カメコのあのポーズです。 
それが大体フラットな絵を撮りたいときの基本。 
むしろ棒立ちで行くときは上からのフカンの印象を取るときになるので注意。

ちなみに足裏あたりにアイレベルを取る人がいますが・・・ 
これは虫目線など異常なアングル。 
なんとなくアイレベルはとればいいものではありません。
 表現したい方向に合わせた絵作りのためにあります。 
「表現したい方向」がない場合は・・・ ちょっと厳しい。

構図においてキャラの大小差で自ずと絵の意味が決まる。 
・キャラ大→標準or広角、主観、アイレベルは標準 
・キャラ小→標準or望遠、客観、アイレベル高め
・・・など ある程度セオリーがあります。 
描いたモノが変という人はこういうセオリーにのっていない場合が多いです

『レイアウト、キャラの配置』説明150131参考動画

絵描きたるモノ日頃からスマホ、デジカメなんでも良いけど沢山撮影していて当然!! 
そうすれば自ずと構図法とか勉強になるし、今はネットでも勉強できる。
 良い絵=よい画(写真)を作るという意味では全く同じ。 
ファン精神だけでは創作には限界がある。 
作るのが好きじゃないと

「構図法」で検索すればいくらでもこんなの出でくる↓
レイアウト描けません=興味ありませんも同義。 
これまで生きてきてアニメ映像、漫画、イラスト・・・レイアウト的に引っかかるモノがなにかしらあるはず。 
まずはそれの再現、真似から。

トレス、線のまとめ方

線を一本にまとめらません。どうしたらいいですか?
1.日ごろから一本にまとめる意識をする
2.上手い人のトレスをしてまとめ方を学ぶ 
3.色まで塗り、線から完成のイメージをしっかり持つなど。
 一本にまとめらないのはその経験が浅いだけ。
 幾つかのアプローチでまとめる訓練をしましょう

二次元の絵の見栄えはどこまでも線です。 
ガチャガチャのラフだとその中から妄想で一番良い形を脳内補完します。 
しかし一本にした瞬間から本当の自分の画力と向き合わなければいけない。 
日ごろから矢が何本もあると思わず『一発で決める!』という緊張感を持って描き続けるしかありません。

そう思ってからの次の落とし穴は『線だけ綺麗‥‥‥』状態です。 
つまり線だけに固執して対象が肌か服か柔らかいか硬いか質感関係なく一定のタッチで描いていく。 
これも思考停止。 
絵が上手くなるって難しいんです。 各段階で各悩みがある。 
これだけやっていれば良いがない。

目の前に人がいる、モノがあるなど実在感を持って描くべし。 
でないと絵はたちまち線の集まりになる。
 例えば髪の毛も質感、立体を意識しないとただのギザギザの集まりになる。
 あくまで『意思のある線』の集まりでなければ他人に伝わる絵にはなり得ない。

『意思のある線』がつまり表現になります。 
表現するためには楽々線が引けるくらいに練達しないと出来ない。 
つまり線を引くのでいっぱいいっぱいだと質感まで出せない。
 ガチャガチャラフの時はイメージ出来てたモノが一本にした段階で全部抜け落ちる。

そのために上手い人のトレス=動画や原画の修正なぞりが有効です。 
上手い人はどう一本にまとめるかの勉強になるワケです。
 この時もただ引くのではなく、質感や描き手の意図を出来るだけ汲む意識でいないと意味が薄い。 
どんな時も基本は同じ。 
集団作業の絵の劣化は意識の劣化からはじまります。

トレスの意識は常に元絵よりもブラシュアップさせること。 
自他の絵関係なく。
 自他の意図を正確に組み、出来ればその上を行くつもりで。 
そういう攻めの姿勢じゃないと簡単に劣化する。

2015年9月1日火曜日

自己満でモチベ維持

◯自己満でモチベ維持
モチベ維持の方法は?
自分の絵の良さに驚き、ニヤニヤしてください。 
そして次の瞬間にその名作を否定して「もっといい絵が描けるはず」と思ってまた描いてください。 
絵はどこまで行っても究極的には「自己満」です。 
まわりに否定されようが賞賛されようが内向的な満足感が最大のモチベです。

さらなる自己満足感を得るための補助があくまで他人の評価です。 
他人の評価が中心になると創作は死にます。 
他人の鏡に映った自分を見ながら、創作をしてはあなたの創作物ではなくなるからです。
それは結果、他人が見ても面白いものになりません。

他人に習うのもあくまで補助。 
アニメ私塾で勉強するとしても塾内評価はあくまで自分を客観視するための補助。 
一番は自己評価です。 
他人の目が中心の人は創作に向いてません。

そんな風に自分の絵でモチベ維持できません!!
・・・ という人は描かなくていいと思います。
ようするに描きたくないということだから。 
絵描きという存在に憧れているだけではずっと描くことは難しいです。 
憧れ=他人からのモチベには限界があります。

「他人の目が中心の人は創作に向いてません」
 絵を商売にするに当たってはこれと「他人の目を中心に創作」という相反する矛盾を使い分けながら生き残るしかないです。

また究極的な自己満作品は最終的に世の中の誰かが評価してくれるハズです。 
自分が面白いと思わない自作を他人が面白いと思うことはないでしょうから。 
最初の視聴者は自分ですから。

イチローの活躍に憧れる人はいてもイチローの生活に憧れる人はいません。 
某カリスマみたいに上手くなりたいなら少なくとも似たような生活をするべきです。 
本当にアニメや絵しか描かないし考えない生活。
 絵描きに憧れるならその人の生活まで再現すべき
…… 僕はできないし、いやだ…笑

他人への憧れは出発点としてはいいですが。
永続的な人生の目標にはなり得ないということです。
その本人以外はその人になれないですから。 
ファンならいつまでも追うがいいでしょうがどこかで憧れてた人との方向性の違いに決別する時が来ます。 
不安になりますがそれなしに次のステップもありません。
どこかから、誰かからモチベの種を持ってくるのには限界があります。
絵はどこまで行っても自分の妄想でしかなく、
その妄想の具現化=絵に酔ってまた描くしか長く描き続けることはできません。

自己満レベルがプロレベルを超えてる人はプロになればいい。 
プロレベルでなければアマチュアで続ければいい。 
満足するレベルは人ぞれぞれ。 
自分への要求水準とそれを満たせるだけの達成能力が本人の画力とも言えます。

学校で人生の選択肢を絞るな!!

学校で人生の選択肢を絞るな!!
◯美大生、◯芸大生です!!
・・・なんて下らないプライドは早く捨てることです。 
どんな難関でもプロからしたら99%の学生はただの下手な素人です。 
既に仕事している子以外。
いくら著名な先輩を排出していてもあなたとは無関係です。
肩書きプライドは絵の成長を遅らせるので注意!!
そもそも「作る」ことそのものが本質的行為なのに対して肩書きを学生の分際で気にするようでは作る側には向いてません。

アニメ系専門、大学に行ったからといって必ずしもそういう仕事をしなければいけないわけではない。 
「学校で人生の選択肢を絞るな!!」 
学生なのに肩書きを意識する人は適性もないのにそういう学校にいっているからという安易な理由だけで職業を選んでしまう。
学校がやたら就職を勧めてくるのはあなたに適性があるからではなく単に就職実績を作りたいから・・・かもしれません。
学校ってそういうとこです。

親にせっかく入れてもらった学校だから・・・
という気持ちがあるのならそのあと適性なき職業について金銭的に迷惑をさらにかけてしまうという後々のリスクを考慮すべき。 
「ああ、向いてないなあ」 と直感的に思ったらすぐ諦める
 というかそういうお金がかかる学校に安易に入らない。

学生時代は「寝ても覚めても描く!!」 くらいでないと何十年も絵で食えてる連中の中に混ぜてもらえるわけがない。 
どれだけ学生時代に練習しても「十分」はありません。
学校に行ってるだけでは上手くなりません。
どこでもいいからとにかく可能な限りたくさん描くしか上手くなる道はないです。

学生はまわりへの不満があってなんぼ

学校に行って同世代の仲間と刺激を与え合うのは大事だけど・・・ 
それだけでは上手くならない。
家に帰ってたくさん描かないと上手くならない。 
・・・ということに本当にやる気のあるヤツだけはサークルで群れている時にふと我に帰るハズ。 
そう!!
いずれにせよ、描かないと上手くならないんだ。

本当にやる気のあるヤツは学校の同世代のやる気の無さにうんざりするハズ。
みんな絵で食っていけるわけないからね。 
君の同世代へのうんざり感は至極当然です。 
あなただけがその場で本当の絵描きなんだから。

むしろ学校楽しい、最高、みんな大好き!! 
っていう恵まれてる人。 
みんなと一緒に沈没するかもよ。
学生リア充は基本大成しないです。 
特に表現系なら尚更のこと。

学生の周りのレベルで満足な人はあえて茨の道(かもしれない)プロの道を選ぶ必要はないわけですから。 
まわりへの不満があってなんぼでしょうね。
学生時代は。

現状の世界、他人、自分に満足な人はあえて妄想の世界である「絵」を描く必要がないわけです。 
学生時代は自分のヘボさへの焦燥感もあいまってクサクサしてて当然です。
絵が上手くなればすべて解決します。 
それが絵描きです。

2015年8月29日土曜日

課題の10倍やろう!!

リアルな人体、着衣等。
なんだかもやもやのうちに終わりそうな人がたくさんいそうですが・・・
前にも書きましたが自分なりの成功のメソッドを組めるようになるように最低でも課題の10倍はこなさないとでしょうね。

つまり一ヶ月120体をかなり高いテンションで可能な限り正確に描こうとしてようやく糸口が掴めると思います。
僕の方からは毎回の添削で改善方法を書いてますが、それを読んだからって次からいきなりうまくなるわけがありません。
目と手を鍛えるのは手間暇かかるものです。

ちなみに「糸口」で10倍。 「描ける!!」って自信を持って言えるのにその10倍は必要でしょうね。 つまり1000体以上!! ちなみに僕はアニメ私塾の添削で今年と過去2年で約4000体くらいは描いていることになります。そんなに描いても僕程度にしかなりません。僕のスペックで。

最低10倍やらないとうまくなるスピードよりも元に戻ろうとするスピード、現状維持のホメオスタシスが発動するので無意味ではないにせよ限りなく練習の意味は薄くなります。

2015年8月26日水曜日

余白の大事さ

上手い人の落書きは‥‥ 
「スゲ〜カッケー」と思うポイントは実は余白の使い方、構成にもあります。
最初の一体はこう描いた。
なら次の一体はこう配置。
・・・などを無意識レベルでやってます。 
なんでそんな面倒そうなことをするか?
単純に上手い絵を描きたいから。
結局は意欲に勝るものなしです。

A4サイズの紙に課題3体描く時に・・・ 
「どうおさめればかっこいいか?!」 意識している人どのくらいいるでしょう?
 とりあえず3体の課題なんだから順番に並べて・・・
それでは「レイアウト」が上手くなる発想ではありません。

どの程度の余白を残せば練習でありながら「他人に魅せる」領域に持っていけるんだろうか?とどのくらいの人が考えているでしょうか?
同じ課題でも意識するところによっては課題の内容以上の勉強ができます。

レイアウトが描けなくて・・・ という人はすなわち空間が描けないのと勘違いしてます。
無論、空間も大事です。 
しかしレイアウト=Lay out=配置という意味です。
 レイアウトが上手くなりたいなら毎日の落書きの「配置」からこだわるべき。

なんとなく適当に「配置」してきた人がアニメのレイアウトを原画になりましたからさあ始めましょう!!っと言ってもかなり厳しい。 
少なくともスマホで写真をこだわって撮っているとかのベースがないといわゆる「コンテ写し」になる。 
過去に意識していないことは突然できるようになりません。

世にある版権イラストを見てみましょう!!
実はキャラ以外の余白、配置、空間が絶妙なことに気づきます。 
キャラが好きで中身ばっかり意識して模写してる人。
いわゆる素人目線です。
 ここら辺実は「シルエットで見ましょう」にも繋がる話。 
書道でも習ったように「余白」は中身と同じに大事です。

2015年8月25日火曜日

『動かす』=『バランスを崩す』


1、バランスが取れている=止め 
2、バランスを少し崩す=動き出す前 
3、倒れこむ=加速、激しいい動き 
「躍動感のある絵が描けない・・」という人は棒立ちが多いので「バランスを崩す」を意識してみましょう!!



◯バランス応用
1、「歩き」=「前に少しバランスを崩す」 
2、「荷」+「人」=「バランス取れている」 
3、頭の真下に足裏を持ってくると片足バランス取りやすい 

バランス参考の二つの画像で見て欲しいのは実は・・・ 
「頭の位置」です。
 頭は体の中でも「重い」部位です。 
人は動く時に必ず頭の重さを使って動きます。 
歩き、走り、立ち上がり、投げる、蹴る・・・いかなる動きもです。 
日常を観察すれば「頭を使って」人は動いてることに気づきます。

あと模写、デッサンしてもなんだか元絵、写真より「躍動感」がなくなるなあ・・・ 
という方はおそらく絵が「真っ直ぐ」「棒立ち」になっているハズ。 
人は放っておくと自分の描ける、理解できる素体の形に近づけてしまいます。 
特に「頭」の位置がいつもの位置になりがちです。

大まかなシルエットでそのまま描いて欲しい。 
というのにはこの「思い込み脱却」の理由があります。 
いちいち自分変換して色鉛筆でいつもの素体描いて・・・
とやっている間に頭の位置はいつもの肩の中心近くにあり・・・
と本来の参考写真にあった要素がどんどん抜け落ちていきます。
人は放っておくと・・・ 
・真っ直ぐ、棒立ちに描く 
・顔、目、鼻、口、手足など意識したとこが肥大化 
・細かいところばかり目を見る・・・ 
などアニメ私塾でお馴染みの注意事項のように大概の人はなります。 
上手くなるにはそれらポイントを自覚し、意識的に矯正していく必要があります。

大まかなシルエット=液体、練り消しくらいに見る。 
人を人だと思うとその人の美醜や表情など細かいところに目が行きます。 
そうではなくて全体のポージングを捉える時は目を細めて全体が何に見えるか?! だけを見ます。
 例えば椅子に座る人は椅子に根に消しがへばりついているようにも見えます。

必ず見ながら描きましょう!!と提唱してますが・・ ・
「見ながら描きました」という人の大概はその「見方」が甘い場合が多いです。
 気づいたら自分の描ける絵に引きづられて参考の意味がなくなる。 
対象を突き放し、思い込みを捨て、躍動感の元になる角度、向き、サイズを正確に写すのは至難の技です。


2015年8月9日日曜日

ちゃんと見てますか?!


デッサン課題の添削光景です。
見て欲しいポイント
1.チラチラ写真を何度も見る
→アニメーションやるときのパラパラ紙めくりにつながる­動き。
2.姿勢を正しく
→高い視線から紙全体を見る
3.長い鉛筆の持ち方
→長いストロークを描く。
いつも手元映像ばかりなので描く姿勢も参考にして見て下さい。

おそらくみなさんの模写しているときの元写真、元絵を見ている回数は時間あたりこれより少ないはず。
 多分描いているだけの時間が長いはずです。
描いてるだけの間に自分の思い込み、手癖にはまっていくます。

すごい綺麗な線で元絵、写真と全然ちがう模写をいくらしても成長の効果は薄い!! 
むしろ線が清書時もまとまらないくらい元をしっかり見ながら試行錯誤のあとが見られるぐらいの方が伸びしろを感じます。 
しっかり見ること。
常にこだわることが大事。

下書きや色鉛筆のアタリで満足して清書で元絵、写真を見なくなる人もいます。 
常に絵を仕上げるにあたって、それが何か?
実物がどうなってるか?観察しながら、線の組み方が最適か?
手癖にはまっていないか?
とにかく自省的に??????
出来が悪ければ一から描き直す緊張感を持ちながら
『圧力』を絵に加えるのが大事!!

◯模写のポイント 『自分を捨てる』

『思い込み』『手癖』を可能な限り捨てる→『新しい描き方』を得るため。 

そのためには・・・ 
1、目を細めるちゃんと見ない、思い込みを捨てる 
2、鉛筆をぷらんと持つ→手癖を捨てる まるで目の前の模写対象を脳を通さずにそのまま手で転写する感覚です。

『個性を伸ばす!!』と学校で言われるが・・・ 
個性=現状の自分でしかないわけでから。 
個性を伸ばすには個性(我)を一度殺して他人の技術や万物観察を誤解なく吸収できるかが重要!!
 個性は嫌でもどうやっても出てしまうもの。

「個性を伸ばす」って具体的にどうやればいいのか聞いたことない。 
上手くならない人の一部にはこういう子供の頃からの言霊の影響はあるでしょうね。
 「個性を伸ばす」=勝手に描くのが少なくとも僕の受けた小中学校の図工、美術でしたがやり方、技巧を教えて欲しいととずっと思ってました・・・

「技術は自分で体得していくモノ・・・」
 これは人から得たモノは応用がきかないということだと思いますが。 
人それぞれじゃないですか?!
他人の技術で満足な人はそこまで。 
もっとやりたい人は応用してプラスしていく。 
最低ラインをキープするためにはノウハウ提供は必要だと思います。

課題の難易度

塾生で普通に斜め歩きの「足の圧縮」出来てたりするのすごい!! 
これ俺は原画2、3年目でようやくわかった内容。 
つまり4、5年はショートカットしてる。

アニメ私塾の1年目課題が完璧に出来たら間違いなくどこのスタジオにも行けます。 
同じく2年目課題を完璧に出来たらどこでも原画出来ます。 
・・・なぜそう言い切れるか? 
アニメ私塾の課題は現場のプロも半数以上できない弱点集だからです。
 つまり課題のポイントが上手下手の境目になっているからです

むやみに難しい課題にしているわけではありません。 
アニメーションの原理原則はディズニーから東映動画・・・
と連綿と続く技術体系は50年来変わっていないからです。
 つまり「最低限抑えてほしいこと」なわけです。 
『他人が見て普通に見える』ために。←これがめちゃくちゃ難しい!!

課題の答えは限定SNSの過去添削やYouTubeなどにあります。 
常に最大限のレベルの持って行く気持ちがないと次につながりません。 
何も考えず見ないでやってもYouTubeの説明からし直すだけ。 
過去ノウハウをよく見てやってくれば手描き添削でしか伝えられない話が出来ます。

下手な絵を描かないと上手くならない・・・

上手くなる過程で下手な絵を描かないと上手くなりません。 
下手=不慣れということでそれは「描いたことないモノ」ということ。 
「全部きれいにカッコよく描きたい!!」
・・・となると描いたことあるモノしか描かなくなる。 

それでは上手くなりません。 
塾生で提出しなくなる理由の一つにこれはあります

下手な絵の自分に耐えるためには少し傍観的に自分を捉える必要があります。 
アバター的に捉えるというか。
第三者的に自分を見てその自分に何をさせたら上手くなるか?!
・・・という感覚です。

 小さい自分(小我)よりも後の大きい自分(大我)のために行動する。
 簡単にいえば失敗を恐れない的な・・・

絵を描く上で無論プライドは大事なんですが、プライドの置きどころが大事ということでもあります。

「型」と「表現力」

不慣れな方はおそらく次の鉛筆をどこに持っていっていいかわからないはず。 
だから迷い線も多し、描いている間に描きたいイメージとズレても行く。 
そんな時に必要になるのが「型」です。 
模写、デッサンで「型」を作って描きたいイメージをそのベースにのせていきます。 「型」こそ基礎画力です。

「型」と「表現力」は分けて捉えるべきです。 
主にアニメ私塾が担当している部分は「型」だと思っています。 
「表現力」も視点、発想方法という意味では教えられますが・・・
もっと根本的な本人の過去の体感や美意識までは教えることができません。 
決定的な絵の見栄えはこのポイントなんです。

あくまでアニメ私塾はよくてスポーツトレーナー程度のものであって劇的ビフォー、アフターは他人の目から見て起きないでしょう。 
スポーツ選手が劇的に早くなることがないのと同じです。 
100mで0.5秒縮まったら本人としてはすごいことでも端から見たら同じにしか見えない。 そんな感じです。

もちろん、子供にプロのトレーナーが「太ももあげて・・・」と軽く走り方を教えればすぐに劇的に早くなることがある程度に「型」をアニメ私塾で教えれば不慣れな方が劇的に上手くなった例もあります。 
しかし「型」を知れば知るほど自分の「表現力」と向き合っていくことになっていきます。

絵の根幹にある「表現力」はそれこそ、日々の体験、観察力、思考法など・・・
自覚的に自意識的に育てる訓練が必要です。
 つまり「全てを表現に生かす」くらいの気概がないと育てられません。

2015年8月4日火曜日

アニメーターの最低条件

Q、プロの仕事しながら、絵の上達をするにはどうしたらいいですか?
仕事外の練習方法など。

 A、新人動画の時は1日30分デッサンなど仕事外練習してましたが原画やり始めてやらなくなりました。
 仕事の仕方を工夫してなるべく原画の仕事の中でうまくなる方法を考えました。 

◯仕事(原画、作画監督)しながら上手くなる方法 
・必ず何かを見ながら描く(上手いアニメ、実写、自分演技など) 
・毎回仕事のスタンスを変える(スピード重視、質重視など) 
◯仕事しながら上手くならない理由 
・何も見ずに手癖、慣れで描く 
・毎回仕事のスタンスが同じ 逆の関係ですね。

アニメーターを仕事にする条件 「正確に描く」(できれば早く) 仕事をしながらの上達に一番関係しているポイントがここ。 
正しく見て、正しく描く!! 
これが出来ないと先人の技術習得もアニメーションもできません。 
これさえできれば学校行かなくても現場入ってからで何とかなります

それじゃどの程度に「正確」に描ければいいの? 
と言えば素人が「上手いねえ」と言ってくれるのが最低条件じゃないですかね。
むしろその程度でなれるのがアニメーターです。 
どうにも正確に模写出来ない人はエフェクトや動きがめちゃくちゃ上手いとかでない限りやめたほうがいいです。

ある一定水準に満たさなくても「なる」にはなれます。 
しかし正確に見て、正確に描くことが出来なければ・・・ 
「おうちで練習」のほうがマシになってしまいます。
 仕事しながら上手くならないからです。 
なのでに「正確に描く」をあげてます。

2015年7月5日日曜日

とりあえず「わかる」を目標に!!

自主制作をするときにみんなはじめに・・・ 
「作りたいモノ」を発想するのだけどこれがダメ!! 
「できるモノ」が第一。 
次にその中で最大限「作りたいモノ」にしていく。 
自分のスペックの読みは経験値がないとわからない。 
作品作りの第一歩は・・・ 
「完成」>「やりたいこと」です!!

次に面白いモノを作ろうとする発想もダメ!!。
それ以前に「相手にわかるモノ」を仕立てるだけでも相当な労力を必要とします。 
大概の自主制作は面白いモノを作ろうとして作り手の中だけの「面白い」で終わり、意味不明になります。 
「わかる」→「面白い」に見る人の感情はなります。


大概のアマチュア作品は面白いかどうかではなくわからないんです。 
いつどこで誰が何をというところが・・・。
 世の中には「わからない」けど面白いもあります。 
それはあえて演出上そう見えるように仕掛けが多層に張り巡らされているのであって偶然「面白い」作品は「偶然撮れました」以外ないです。


あえて「わからない」演出はよくありますが・・・
「わからない」ことがわかるようにように上手く演出されてます。 
結論から言えば・・・ 
自分が「これを作りたい」より「これを他人がどう見るか?」を意識できるようになることの方が最難関「面白い」の攻略方法ではないでしょうか?!

自分が「これを作りたい」を追求するとアート寄りに内向的な作品になり、世間一般の面白いではなくなります。 
そっちをカッコイイにしちゃうとその表層だけをなぞったいかにもアートっぽい学生作品群に相成るわけです。
 NHK教育の子供でも「わかる」の凄さにとりあえず気づいて欲しいです。

つまり「わかる」=低俗「わからない」=高尚にしちゃいがちで。
それは己の未熟さを相手の理解力の無さに転化する成長のない自己肯定型にはまっていくわけです。 
無論「わかる」を追求した行き過ぎた商業の弊害もありますが・・・ 
とりあえず最初は低俗そうでも相手に「わかる」を目指してみては?



補足)「名作より駄作が勉強になる」
名作はすごく見えるのではなく「普通に面白い」だけに見える。
 駄作を見ると「俺でもいけるかも・・・」と勇気をもらえる。 
実は駄作を見ることで初めて名作の凄さがわかり、その差を見比べることで名作の技巧が浮き彫りになる。

自主制作を作ろうとする人はたくさん自主制作をみてください。
それで初めて世の中に流れている作品のレベルの高さに気づける。
 ト◯ロの画面レベルを一秒でも素人で再現するのは不可能に近い。 
でもみんながよく見てるのは京◯ニでそれだけがアニメだと思っているとアニメはいつまでも作れない。


2週間で700枚描く方法!!

2週間で700枚描く方法!!
某塾生が表現系アルバイトの条件で上記のノルマを出されたそうです。
どうやっても終わらない、どうしたらいいか? 
1、日割り計算する→1日50枚 
2、1日50枚描ける絵にする 
商業アニメ水準で考えたらこのノルマは絶対無理。 
表現を変えるしかない

この時、出題者の意図を知るべきです。 
アニメーション=動いてなんぼでたくさん動かす
 かわいいかっこいいキャラとかでなく・・・というメッセージが込められてます。 
アニメが好きとアニメを作るではここら辺の感覚が圧倒的に違います。

あと一週間しかなくて・・・それで700枚まで手をつけてない場合。
1日で終わる絶対完成しそうな簡単な表現方法を選んでみましょう。 
1、丸、線、点など絵というより記号にする。
 2、シルエットなぞるロトスコにしちゃう・・・ 
おそらく1日と思って初めてようやく1週間かかります。

みんな絵を描く時にいかにハードルを上げるか⁈を考える。
だから細部に目がいき、全体のバランスが悪くなる。
いかにして描くか考えてみましょう。 
うちのノウハウ画像は終始単純化の話なのは絵を描くハードルを下げるため。 
そうすれば躍動感など他にスペックを使える。

表現方法を楽にすれば実は「演出」にこだわることができ、作品としては こっちの感覚が圧倒的に大事。 
見る側だと表層の細部に目がいってしまいます。 
そのスタンスでは作品は作れない。
 世の中にはシルエット塗りのオシャレCMとか様々なアニメーションがあることを知っているべきです。

素直になろう!!

身の回りの人に教えを請うテクニック。
「すみません、未熟でわからないです。ご指導を…」
 言い方はさておき・・・
とりあえずあなたの切実で素直な現状を吐露するのがスタート。
 相手は頼られて自尊心をくすぐられて教えてくれるでしょう。
よほどの偏屈でない限り頼られるのは嬉しいものです。

素直とは実は戦略です。
周りの人は素直風でないと何考えてるかわからない…と信用してくれません。 
だったら最初の入り口から素直ぶります。 
すると一気にあなたは信用され、あなたに優位に物事進みます。 
無論、相手に不利益な素直は編集して削除。 
素直=自己開示は実は生きる戦略です。

実はここら辺僕のニコ生で随所に入れてます。
「実はこの時、全然ダメで相手に迷惑かけたんですよ…」 
という本来マイナスな話は素直に開示することで相手にプラスの印象を与えます。
こういう失敗談は相手に共感も与えますから。 
下手に隠すほど見栄を張るほど逆にバカにされるんですよ。
不思議と。

何もしてない人何も出来てない人ほど虚栄を張ってしまいます。
何もないから。 
僕も学生、新人時代はそうでした。←これもねw 
徐々に色々やってくと揺るがぬ経験が自分の自信になり虚栄を張る必要がなくなります。 虚栄は実際の自分を捻じ曲げて随分成長を遅くします。
虚栄は自分への期待値なんだから若者の特権の側面もあります。
そうでも思わないと頑張れないという。 
しかし、成長とは自分の程度を知ることです。 
それではじめて仕事も出来るし、信用もされます。
 出来ないことを出来ますっていうのでは仕事になりませんから。

2015年6月30日火曜日

何度も見る!!作るために

最速で映画監督になるには・・・
「同じ映画を10回見るべし」
とは淀川長治さんの映画監督志望者へ向けた言葉。 
演技、カット、セリフ、音楽の入りまで暗記するほど見れば・・・ 
この時ようやく自分の映像作りのストックになる。
ということだと勝手に解釈してます。

よく映像記憶能力や映像ストックがないと嘆く人がいるけど・・・ 
単純に「回数」の問題の可能性がありますね。 
これを言い換えれば何回も見れるだけ好きな映像があるの? 
という「好き」力が創造の出発点だったりします。


そういえば僕も作業中のBGVは暗記するほど見てい好きな映画、アニメを流しっぱなしにすることが多いです。
YouTubeもなるべく既に見ているモノを流したい。
新規のは見入っちゃうから仕事にならないので。 
でもそれらが結局、ネタのベースになりますね。

イチローが白い巨塔を何度も見てるとか、宮崎さんもメイキングである時期永遠同じ曲リピートしてますね。 
情報はたくさん得れば得るほど良い・・・
というのは錯覚かもしれませんね。

特定の何かを見る→仕事、作業
というパブロフの犬的な「条件付効果」もありそうですね。
映像ストック+「仕事効率化」の意味合いも考えられます。

凡人を前提に!!

飛び抜けて上手い人は変わっている人が多い。 
以外の常識の範囲で上手い人となると・・・ 
真面目、しっかりしてる、熱心など。
多分野にも当てはまる在り来たりの理由になっていく。 
しかし素人目に前者が目立っているので上手くなるためには「変わり者」にならないといけないと誤解してしまう。

「どうやったら上手くなるんだろう?」と悩んでいる時点で
「飛び抜け」組である可能性は低いんだから堅実組で行くしかない。 
つまり「飛び抜けた才能がない自分」前提でだけど絶対に上手くなる方法くらいに考えてました。学生時代は。

「飛び抜け」組は絵を描くのが好きでしょうがないだろう。
ということは子供の頃から絵をたくさん描いているはず。 
そうでない自分はそこまで
「描くのが好き」=「才能がある」わけではないのだから一個一個自分を作り上げていくしかないと。 
そういう意味での冷静に「自分を信用しない」は大事。

2015年6月25日木曜日

先輩の言うこと

先輩に「○○と言われた‼︎」 的な新人の愚痴ですが…
10年以上キャリアがあり、それなりに描ける人は概ね言うことが同じです。
技術の話ならパース圧縮、絵とタイムシートの連動、遠近と絵の密度など… それ以前に電話に出ろとか(笑 ・・・
先輩どうこうより言われてる自分を省みるのが大事。

「先輩」がよほどの人格破綻者じゃない限りどこに行っても言われることは同じです。 
むしろ言われるうちが華でフリーになれば使えるか使えないだけで判断され、何も言ってくれなくなります。

お前なんか辞めちまえ‼︎ 
も甘い気構えでは上手くならない。
上手くならないと食えない。
結果辞めざる終えなくなるわけですから
そう言ってくれるだけ愛情の裏返しですよね。 
好きなことを仕事にすると言えば聞こえは良いですが・・・
向き不向きもハッキリした世界ですから、好きだけでは成立しません。

昔から言うじゃないですか。 
「自分に甘いことだけ言うやつは信用するな」っと。
そいつは自分をどうでもいいと思ってるか利用しようとしてる。 
厳しいこと言うやつを信用しろ的な…

絵柄の表層の変化こそあれ… 
芝居のつけ方、空間の作り方、目線の定め方などいわゆるアニメーションのセオリーは50年前と大差ありません。 
つまり今あなたが教わってることは無論、その先輩も言われてきたこと。 
この技術の螺旋から外れることは出来ません。 
普通に見れるアニメを作るためには。

プロの気構え

アニメの現場では上手い人が法律で下手な人はいくら人道的に上手い人がまずくともそれに従わなければいけない。
 独立した漫画家、イラストレーターなら「売れる」が全てそれ以外は作品とみなされない。
そういうルールを前提にしているからこそ「好きな」仕事でみんな食べてるわけですね。


楽しくて、平等で、安定していて・・・
なんてご都合主義はないわけです。 
言いたいことを通すなら・・・ 
「上手くなれ」「売れろ」と。
どんな理不尽へも下手、売れていない立場からの不平不満は負け犬の遠吠えになってしまう。 
勝ち負けがはっきりしたプロの世界ではこれも真なりです。


◯補足
上記はどちらかといえばアニメ会社、制作サイドに喜ばれる姿勢。 
反対にアマチュアイズムも絵描き単体としては大事。 
すなわち上手いって何?売れる作品が本当に名作?とリセットし自分だけが面白いと思う物を形にしようという同人イズムも大事。

2015年6月21日日曜日

練習方法の質問

askやっておいてなんですが。 
疑問を解消することが必ずしも本人にためになるのだろうか? 
と思ってあえて素っ気なく回答したりします。 
回答例↓ 「臨機応変に自分なりに工夫してノウハウはカスタマイズしてください。 あとは試行錯誤を繰り返して自分に適切なやり方を探ってください」

情報くれくれになった絵描きはその時点で発信者ではなく受信者。
表現者にあらず、消費者。 
試行錯誤の過程そのものが他人のノウハウから自分のスタイルにするのに大事。 
結局、他人のノウハウは使えないんですよ。 
たくさん描いて自分のものにしないと。
見るより描け! そして考えるより描け!

練習方法の質問の多くは実は大して回答を知りたいわけではありません。 
ようするに「それでいいよ」と肯定して欲しいだけ。 
この姿勢は即ち「ダメだったらお前のせい」という他人なすりつけの気分もあります。 
つまりこういう姿勢の人は自分がないんです。 
絵は自分と向き合わないと描けません

質問魔の方へ
大いに失敗してください。 
失敗しないと上手くなりません!! 失敗からしか本当の学びはありません。
失敗を恐れるがあまりに安易に質問して安易に回答を知ったところで実は何もあなたにプラスはありません。 
疑問が解消されるスッキリ感が絵を描く原動力のストレスもなくします
 ↑補足すると・・・ つまりやっていないけどやった気になると言い換えてもいいです。 

だから描かなくなる。 
Twitter、pixiv見て、たくさんの教本、参考資料並べて今日もおしまいという人はそういう気分のはず。

練習方法の正解、不正解について。 
上手くなっていれば正解、上手くなっていなければ不正解。
ただそれだけ。
だって練習って上手くなるためにやるんでしょ。 
だから「この練習方法で合ってますか?」と聞かれれば
「僕は上手くなってますか?」と聞かれるのと同義で見ないとわからないです。

全く描いていない人など机に座ってなんでもいいから1日1時間描いたらそれで絶対に描く前より上手くなっているんだから何を描いても正解でしょ。
つまり正しい練習方法は・・・
第一に「描くのが正解」「描かないのが不正解」。 
まずは「量」
その先で「質」にこだわる。

2015年6月3日水曜日

アニメ業界崩壊あと5年説について

Q、某塾生さんからの質問です。
「アニメ業界はあと5年で崩壊説」についてどうお考えですか?
アニメーター志望ですが不安です。

A、時代の変わり目にアニメ業界も差し掛かっているので
「ここにぶら下がっていれば安全」ということはまずありません。
しかし、これからも自分で習得した技術、知識、体験は無駄にはなりません。
「腕一本」で生きていくのが絵描きですので生半可な
「好き」「覚悟」ではできないことは確かです。

ここ数年間でアニメ業界が完全になくなることはありませんが・・・
「産業構造」と「3Dの台頭」などからアニメーターの立場がこれから改善することは考えにくいです。
これからアニメ業界に入ろうという人は
「一生の仕事場」というよりも「上手くなるための場」と捉えればいいと思います。
つまり仕事を通して経験を積み、お金も多くはないけど貰えると考えればとても良い環境です。
イラストレーター、漫画家より比較的なりやすく、しかも集団作業による技術習得ができる人ならアニメーターという職業がプラスになります。
そう考えればまだアニメーターになる価値はあると思います。
ですのでこれから目指す人はいままで以上に勉強になる
スタジオ」「作品」「スタッフ」
の選定をしっかりとしていく必要があります。
またそういうところに混ぜてもらえるだけの技量を持った上で参加しなければ入る意味はないでしょう。

そして自分の適性をしっかりと見定めてください。
やはり「ファン」の延長線ではやはりやめたほうがいいでしょう。
「10年前に活躍した」のにあっという間に切り捨てられるなんて先輩も少なからず見ています。
とにかく漫然とやっても将来何も残らないのも事実ですのでそれだけ肝に銘じてください。

2015年5月30日土曜日

練習の姿勢

なぜ今この練習をしているか? 
メモする習慣を付けると良いですよ。 
肩まわり勉強、基本比率、目、鼻、口細部など。 
漫然と課題だから、日課だから・・・ では無意味ではありませんがやった時間、量に対してに効果が薄いです。 
上手くなっていくと練習するべき的も絞れていきます。

日付の習慣も大事。 後で見直す時のために。
自分の成長、過去の絵すらも観察対象です。 
次の練習のヒントがあります。


目指す絵描きさんの絵は必ず机に貼ったり、手元に置いたりして置くこと。
 好きだから貼るんじゃなくて・・・ 
「こう描きたい」から貼るんです。
常にそう描けるようになるようにイメージトレーニングしながらすべての練習をする。 
目指す絵描きさんの気分を自分に憑依させる感覚で。

上手くなるかどうか?!は日々の練習の姿勢、題材の選び方一つとってもわかります。
常に上手くなるための意識をキープしているか、漫然とやっているか。

2015年5月29日金曜日

上手くなる超主観と超客観

絵が上手く描ければ・・・
威張る必要も虚栄を張る必要もない。
上手く描けないとちょっとでも上手く見せよう、カッコよく見せようとしてしまう。
しかしそのことで「描けない」ループに入ってしまう。
その意識だと「主観」「思い込み」が先行してしまうから。

上手くなるためには「超主観」と「超客観」を交互にバランス良く使うこと。
往々にして「主観」はできるんだけど「客観」の方ができない。
対象を突き放す、目を細める、ちゃんと見ない、単純化する・・・
ここら辺が難しい。

目の前にあるものを模写、デッサンすることはとても簡単です。 
目の前にあるんだからそのまま描けばいい。 
目の前にあるものを正確に描けないのに自分の脳内イメージを正確に描けるわけがない。 目の前にあるものを見て描く、見て描く・・・ これを繰り返すことで脳内出力もアップします。

イメージができているのに描けない・・・ 
という人はイメージを具現化するための「型」がないんです。
 模写で上手い先人の「型」をデッサンで実物の「型」を手に入れます。 
そこに自分の体験というエッセンスを加えればそれで充分「表現」「作品」になります。

イメージがない場合は・・・描かなくていいと思う。 
こんなの描きたい!! という想いが一番ですかね。
 そういう意味では。

◯絵が上手くならない理由

◯絵が上手くならない理由
・細かいところ見過ぎ 
・モノの捉え方が変わらない
・手で形を覚えるだけ描いていない 
・鉛筆を短く持ってる 
・顔と原稿近すぎ、姿勢が悪い
・絵へのこだわりが薄い 
・描き方がずっと同じ
・実物を見ない、理解しないまま描く
・いい訳体質 ・他人のせいにする、他力本願
・曖昧体質・・・etc
他考え付く理由を自分なりに列挙してみましょう! 
「上手くなる」ためにはそれの逆をやればいいんです。


上手くなる人のアティチュード(姿勢、態度)はある程度決まっています。 
上手い人のイメージがありますか? 
そのイメージが曖昧で現実に即していない人は上手くなりません。
あるいはそのイメージが出来てもそれに近づくために鍛錬を課さない人もの上手くなりません。
絵が上手くなるためには・・・
 スポーツ、格闘技、書道、建築、学術、花道、踊り、飲食など全てのジャンルに通づる「上達のポイント」があります。 
それは「他者と自分の認識、理解レベル」を上げていくこと。 


絵でいうならそのために・・・ 
・「模写」→歴史、先人からの記号化、技術習得 
・「デッサン」→実物を見る、写真、ネット関わらず 
・「自描き」→現状の自分のレベルを知る
この三位一帯を組み合わせることをアニメ私塾ではを提唱してます。 
これらは要するに「できることは全部やる!!」ことを意味してます

すなわち・・・上手くなっていない人は全部やっていない可能性があります。

◯14年度生Oさんの感想

ふと思い立ったので、14年度生として私塾で印象に残ったことを書いておきます。
自分にとって一番インパクトがあった出来事は「椅子に座る人」の課題をやっていた時でした。
正面と横は何とか描けたんですが「斜め」がどうしても描けない。
うんうんうなっているうちに〆切が迫りもう斜めは描かずに提出するか~とあきらめかけました。
そしてトイレに行って便器に腰掛けてぼーっとしていたら急に「頭がパーン」じゃないですがw突然理解できたんです。
ああ、二点透視とはこれだと。
そして外に出て建物を見てみると思った通りの消失点に向かっている。
この時大げさかもしれませんが世界の見え方が変わったんですね。
んでこれに上や下から見れば縦パースがついて、広角と望遠もわかるし、ん?
とりあえず空間ってこれでいいんじゃね?と思えた。
これ、自分の中ではものすごい進歩なんです。
そしてその時思った。
ああやっぱ課題だなと。
私塾の課題は「この課題で○○を簡単にマスターしよう!」みたいな景気の良い文句は書いてありませんが、やっていれば必ず今の自分に「刺さる課題」があります。
ああ、そういうことだったのか、とわかってからわかる。
おそらくすべての課題に目的があって僕はごく一部しか理解できなかったけど(てか後半はさぼってあまり提出してなかったけど)あの椅子の課題をやらなかったらおそらく空間をずっと理解できないままだったでしょう。もちろん他にも私塾で学んだことはたくさんあるんだけど、とりあえず僕はこの空間の理解だけで私塾に入った価値があった。
今はネット上にいろんな練習方法があるしこのコミュにもいろんな提案があって目移りしてしまいますが、せっかく私塾にいるのだからまずは課題!だと思います。

◯室井からのコメント
課題はアニメや絵の「課題」だし、塾生にとっても僕にとっても永遠に100%はできない課題だと思ってます。
前にも何かで言いましたが「アニメーターの弱点集」という要素には課題に込めてます。

2015年5月16日土曜日

1、2年目課題一覧

1、2年目課題
 ※M=ヶ月目、各月毎に4回の添削
◯1年目
《基礎画力》
1Mーアニメ模写①
2Mーデッサン①
3Mーポーズ創作①
4Mーアニメ模写②
5Mーデッサン②
6Mーポーズ創作②
《空間パース》
7Mー椅子と人
8Mー2人の人
9Mー給水塔と人
10Mー写真から背景
11Mー空間と人①
12Mー空間と人②
◯2年目
1Mー丸アニメ
2Mー四角アニメ
3Mー振り向き
4Mー横歩き
5Mー斜め歩き
6Mー横走り
7Mー斜め走り
8Mー様々な動き
9Mーエフェクト
10〜12Mー実技、ワンカット作成(3年目作画オーディションを兼ねる)

※10〜12Mは隔週提出
※ 各年度生の進捗状況により多少変更することがあります。
※課題内容詳細は前月にお伝えするのでそちらをごらんください。

2015年5月13日水曜日

見るより描け!!

見るより描け!!
絵を描くために映像記憶力を高める方法はありますか?

万物への造詣、理解を深める!!
そのためには見るよりも描くこと。
見るだけで様々なモノを記憶し、描ける人は本当の天才。
凡人なら記憶力頼みにはできないので。
小学生の頃、「あいうえお」をたくさん描いて覚えた。
あれ式で行くしかないです。


絵が上手い人は「記憶」だけで描いているというのは大間違い。
上手い人ほど「人は、車は、建物は・・・」
っと個別にと描けるものへの理解がまず深いです。
そのために構造を知り、理解してます。
例えば自分の子供をさらっと描けるととして、一般人はその様子を凄い記憶力!!と驚きますが・・・
幼児とは頭全体の下に顔の部品が集中しているという「構造」を知っていてあとは目鼻口など各所の特徴を打ち込んでいるだけだったりします。
つまり理解(70%)+記憶(30%)で描いていたりします。

これも絵は「記憶やセンス」が支配する特別な魔法で描いているように思ってしまいがちですがその実は違います。

それでは万物への造詣、理解を深める!!ためには・・・
例えば人体を何も見ずに描けるようになるには・・・
デッサンの教本を読むのはいいことでしょう。
しかし読むだけ、見ただけで描けるようにはなりませんよね。
これを描けるようになるために「手で全て描く」必要があります。
その過程で本当の理解が出来ていきます。


実は記憶力頼みの発想は脳への信仰があります。
つまり脳さえ優れていればそこから命令されて手も動くはずだと・・・
これまた大きな間違いです。
脳は臓物の一種でしかなく神経がたくさん集まっている場所でしかありません。
覚えるのは脳ではなく「体」であり、絵に関してはまさしく「手で覚える」しかないんです。


絵を描く基本は・・・
わからないのモノは調べ、理解し、それ何度も描く!!
これに尽きます。
この姿勢をキープするために常に自省的に鍛えるしかありません。
自分が何がわかっていて、何がわからないのか⁈
上手くなるとは「自分の理解力」そのものへの理解を深めていく行為であったりもします。
わからないまま描いているものは一般人には「なんかヘタ」という印象を残し、
絵描きからしたら何をどこまで本人はわかっているか丸わかりです。
つまりわからなことは曖昧にしない、自分に嘘を付かない。
なぜなら・・・
絵は最初から全て紙の上に描いた嘘だから!!
その嘘に真実味を持たせることで見ている人に感動させるものだからこその
万物への造詣、理解を深める!!
なわけです。

2015年5月9日土曜日

骨、筋肉の勉強のタイミング

Q、骨、筋肉の勉強はした方がいいですか?
A、してもいいですが。
それより先にまずはある程度正確に模写できるレベルで散々描いて形をおぼえるのが大事。 
仮に描くことそのものが不慣れで骨、筋肉を勉強しても消化不良になる。 
前者をやってれば「この凹凸は骨だったんだ〜」みたいに答え合わせが出来ていきます。

骨、筋肉など苦行系理屈はまず手に大体の人の形を何も見ずに全身をある程度描けるようになったらやるといいです。 
そしてさらに大事なのが正確にデッサン出来ないと骨、筋肉の情報も劣化版でおぼえてしまう。 
もちろん何回もやり直せば問題ないですが‥‥

「正確に描く」は新しい技術を身につける時のインストールに絶対に必要。 
正確に描く「手」が先で後から「目」もついてきます。 
上手くなると目が肥えてくるのはまず手に様々な形のストックが増えてくるから。 
逆にいくら「見」てもいっこうに上手くならないのは・・・自明ですね

どのくらい正確に描けたら?・・・という押し問答になりそうですが。
自分で「人間の中身も勉強したいなあ」と思った時でいいんじゃないですか? 
繰り返しますが正しい順番やルートなんて練習にありません。 
ただアニメっぽいのが上手くなりたいのに骨、筋肉は優先順位は低いです。

変な義務感にに囚われるのではなく常に自分の「衝動」に忠実であってほしい。 
勉強したいタイミングですればいいんです。
ただ、よく一つの練習にハマりはじめると自分が元々何をしたい人だったかわからなくなる人がいます。

骨、筋肉も解剖学者になるわけではないので。 
しかし簡単ながらにも勉強しとくと例えば多くの人が苦手な「肩」「腰」などの理解も一気に進みます。

肩、腰は動かす時の要です。 
この二箇所がわかっていないとまともに動かせません。
どうやって勉強したら?・・・ 
本で言うならルーミス、ジャックハムがオススメ。 
しかし本には限界があります。
全ての角度が描いてあるわけでないから。
 一番勉強になるのは・・・


「自分の体」です!! 
必要なアングル、ポーズを自分で演技して描く!!
これが一番の勉強です。 アニメ、イラスト、漫画・・・すべてそうでしょうね。

「悩ましげなポーズが思いつかない・・・」
となったらまずやることは自撮り。 
そこから美少女変換していけばいいんです。 
案外、これみんなやっていなさそう。 
わからないで悩んでいる時間に自分でやってみる方が早いし理解が進みます。

自分の体でやるのが重要。
他人の動きマネだと肉体感がないので実感が湧きません。
 自分で動いてみればどの骨がどう動いてるかわかります。

2015年5月4日月曜日

まじめに描く落とし穴!!

今のデッサン練習などもそうですが
「まじめに全身全霊で描く!!」っていうものこれまた難しくて・・・
まじめの方向性がちょっとズレてるとまずいです。
例えば
まじめに描く→今持ちうる最強の技→手癖・・・
っという土つぼにハマってしまうこともよくあります

だから悪い意味でクソ真面目な方もこれまた案外上手くならないんですよね。
これがまた難しい。
手を抜くのともまた違うのですが少なくとも練習でしたら、
「スタンスを変えて描く!!」方が明らかにまじめなんですね。

たまにきれいに一本線でなくてすみません。
っていうコメントありますが、絵の練習つまり形を捉える練習ですから
グチャグチャは困るけど淡白に奇麗より
愚直に何度も描き直して汚い原稿
の方がいい気はしますね。
まだスキャンして色塗るわけじゃないので。

これも自分が何を目指して練習するかによります。
トレスの練習はそれはそれで別途やった方が良いです。
今回はとにかく人体の流れ、形を覚えること優先。
優先順位を間違えない。
勉強する順番をしっかりと整理しましょう。

「正確に描く」→「細かいところを見る」→「バランスが悪くなる」
・・・流れの人がまだたくさんいます。
正確に描くためには実はまず今の描く上での考え方を変える必要があります。
以下のステップで描いてみて下さい。
1、単純化
2、比率
3、バランス、流れ

まず単純化はいきなり実写のヒトの情報を目で見て覚えるのは難しいですよね。そこで髪の毛、顔、体などの細かいディテールをトバして解像度を下げて見てみます。
データ量が重いとパソコンが情報処理出来なくなるのと似てます。
まず自分のバランスを取れる範囲の単純な四角や台形などの形に捉えます。

次に単純な形のままに比率を守り、バランス、流れを正確に捉えます。
絵の優先順位は
比率→バランス、流れ→ディテールです。
顔だけが合っていても体との比率がおかしかったら変な絵になりますよね。
この見方の転換や優先順位の転換が出来ない限り絶対に次のステージに行くことは出来ません。

みなさん(13、14年度生)の上がりを見るとなかなかそこのハードルを大多数の方が超えられてません。
数名・・・出来てる。
20%・・・そのハードルを超えかけている、または超える努力中。
70%・・・細かいところをしか見れない。

絵にはある程度段階があります。
才能、個性が問われるのは結構先の話です。
自分の捉え方、見方、描き方ととりあえず向き合い、格闘して行って下さい。

2015年4月24日金曜日

上手くなる人の兆候

上手くなる人ははじめ、
デッサンなどめちゃくちゃでも
目だけは生き生きしてるとか、
髪の毛が艶めかしいとか兆候があります。
苦手分野は得意分野の頂点部分に引き上げられ
隙が無くなっていきます。
 ヒカルの碁に出てくる悪手。
あんな感じです。
 下手なんだけどキラリと光る感じ。

多分、自分の光る部分が好きでまた描くのでしょうね。
デッサン力とか、綺麗な線とかは・・・
まあやってればなんとか上手くなります。
キャラに込められた魂の総量は変わらない気がするなあ。
実体験として。
いやむしろアマチュア時代の方が‥‥
過去の自分に勢いで負けまいと大変です。

とりあえず描いてみる!!(考える前に)

自分の体験からしか何も勉強にならないですよ。
本当の意味では。 
描いてみないことには上手くなるかどうかもわからない。 
しかし、自分なら上手くなりそう‥‥
という漠然とした自信は必要かも。 
じゃないと行動に移せないので。

なんでもそうでしょうが、失敗の中にたくさんの学びがあります。 
なんで自分の絵が下手に見えるのか? 
原因がわかればその真逆をやれば自ずと上手くなるわけです。 
実験と冒険と失敗とその後に再生。 
マズイのは何となくワンパターンなマンネリ感
上手くも下手でもない。
波が小さい感じ。





課題の10倍やろう‼︎

絵で食べて生きたい人は‥‥
課題の10倍やりましょう‼︎ 
特にこれから絵を商売に考えてる人へ。 
課題を毎週10回分でも相当する量の他の練習、創作なんでも構いません。 
高い意識で大量にこなす。 
これが上手くなるポイント。

毎週の課題でヒィヒィ言ってるようではちょっと厳しい。 
というのも絵はある期間にある一定以上こなさないと元の自分に戻ろうとするから。
 半年でポテンシャルの5割引き出されるというブログがありましたが。 
→http://animesijyuku.blogspot.jp/2015/03/blog-post_16.html
練習量が少ないとこの5割のラインにも達せずに元に戻っていきます。

2015年4月23日木曜日

モチベ維持するためには?

自分の絵に酔って下さい。 
そうしたらもう一枚描きたくなります。 
そうしてるうちに上手くなります。
 現実にない理想の人、モノ、世界を描いてまずは自分を騙して幻惑に酔って下さい。 
描く手間に対して快感が少ない場合は自ずと描かなくなるし、
それで問題ありません。

自分の絵の最高のファンもアンチも自分です。 
自分の絵は大好きだし、弱点もよく分かってる。 
だからこそ人生を賭してさらに良い絵を見たくて描き続けるわけです。 
なんとなく描くの好きや他人への憧れからスタートしてもいいですが結局、
続けるかどうかはそこらへんがキーになります。

この度合いが強い人が当たり前ですが上手くなり、
低い人が上手くならないわけです。 
ではそこまでではない人は‥‥
 純粋な絵描きから逸れて3D、お話のセンスもいる漫画、あるいは絵描きの気持ちがわかる管理側‥はたまた趣味の範囲などになっていきます。

絵描き史上主義に陥れば 純粋絵描き以外邪道に見えますが 
あくまで自分の適正を判断した上で 自分に最適な道に進めばいいわけです。 
多分、 「こいつにはかなわない」 
・・・と思う人の絵は自分よりも楽しそうに見えるでしょう。 
その直感は間違ってません

2015年4月20日月曜日

才能=画力の必要の有無では⁈

あなたがいろんな絵が描けないのはなぜか⁈ 
それだけ描いていないから。 
ではなぜみんな「あいうえお」と書けるか⁈ 
たくさん書いたことあるから。 
ここの差は実はあなたにとって必要かどうか?に掛かってくる。 
普通の人は絵を描けなく生きていける。 
描かないと生きていけない人が上手くなる。

センス、才能論とも関わってきますが・・
 実は忘れがちなのがもう一つ言えば絵の必要論です。 
「絵を描く」とはある種、特殊な行為です。 
そこには過去のトラウマ、中二気質、幼稚性などのコインの裏表関係とも言えます。 
絵を描かないとバランスが取れない人が結果上手くなっていくともいえます。

子供時代のクラスメイトで絵が上手い子がみんな絵描きになっているかといえば違います。 
それに道ゆく通行人だって確率論でいえば1/100くらい上手い人がいるかもしれない。 けど描いていない。 
そういう意味で本当の意味での才能(潜在能力)と必要論では最終的に必要な人が上手くなるわけです。

画力がを付けたい動機で入塾してくる人が多いわけですが・・ 
結局、本人にどれだけその練習が「必要か⁈」で取り組む熱意も姿勢も変わります。 
なんとなく絵心がある人はいるわけです。 
その先は必要論。 
食うためとか外部にモチベを求めるのはむしろ楽。 
最終的には自己満が最高の動機!!

画力とはある種の凶器です。 
他人へ感動という洗脳を与えることができるから。
 悪く言えば絵空事で然もあるかのように見せるために騙す行為でもあります。 
・・・それはまともな感覚でないですよね。
 絵描き仲間では「普通の人」は結構な侮蔑表現です。
 絵描きでないと同義だから。

「普通の人相手するのなんてやめなよー」
・・・と逆シャアのクエスが言ってました。 
富野さんがそこにどんな意味を込めたかわかりませんが、おそらく同じ意味でしょう。 
普通の人へ間口を広げるのが教育ですが、結局上手くなる人は結構変わってますよ。
 やっぱり。

なので結局、
「この練習で合ってますか?」
・・・という質問はあなたは何目的でその画力という凶器(狂気)を得たいか?による気はします。

2015年4月19日日曜日

上手くなるかどうか不安です。

不安、悩みベースの方に・・・
「上手くなる」かどうか不安という人がいるかと思いますがそれはなぜでしょうか?
その不安をもっと分解して
・絵で食べていけるか?
・憧れの巨匠みたいになれるか?
・今まで絵につぎ込んできた時間、学費を無駄にしたくないために
・ある人を見返したいため
・幸せになれるか?
・自分を納得させられるか?
など具体的に分析してみましょう。


多分、不安や悩みの多くは実は・・・
「絵が上手くなる」という事象ではなくのその先の目的の達成ができるかどうかが本性であって無意識に置き換えている可能性があります。
つまり自分の本心と雑念が混ざって訳が分からなくなってしまう状態。

とりあえずプロになるために学校に通うために学費のためにバイトの面接を受けて・・・その時にちゃんと受け答えできるかな、身だしなみは・・・
などやりたいことがあるはずなのに気がついたら訳が分からなくなることはよくあります。

「なるべく絵を描きたい」→「絵を仕事にする」or「実家に戻る」
などかなり選択肢が狭められてやることが決まって不安や悩んでる暇なんてありません。
常に自分のなりたいイメージを忘れないように。

さらに「 プロのリスク」or「家族間のストレス」のどちらを選択するか?
この時に自分の中での優先順位をしっかり決めましょう。
名声or家族愛、金orやりがい・・・など。
これらの優先順位を決めればやることも自ずと決まるし、今のあなたの行動の意味付けもしっかりしてモチベーションが維持できます。
不安だからこそ実行に移すべきだし、不安で行動に移せない場合…
問題の整理整頓からはじめましょう!!
問題が解決可能かどうか?また優先順に実行に移すなどすると今やるべき事が自ずと決まっていきます。

よく自分の不安を羅列して結局何を言いたいのかわからない質問を受けますがそういう人はまさに上記の話がごちゃごちゃになっている可能性があります。

例えば「この練習で合ってますか?」という質問があります。
これはその人がどうなりたいか次第ですので一概にいえません。
「アニメーターで一月20万円程度稼げるように3年以内になりたいですが・・・」
「・・・さんみたいに上手く描けるようになりたい」
など具体的目標を前提にこの練習で合っているかどうか聞かれれば、
言いようもあるし現状から判断しやすいです。
しかしこういう具体的な質問はほとんどありません。

質問の多くはどうなりたいかも具体的ではないけどとりあえずこの不安をあなたに解消してもらおう・・・いう他力本願ベースの人が多いです。


あなたの不安は他人は解消できません。
自分への解像度を上げましょう。
何が好きか?何をしたいか?どうなりたいか?
ボンヤリとでもここら辺は常に意識したい。
でないといろんな大人に「食いもの」にされます。
お気をつけください!!

2022年塾生T ・Hさん受講感想「受講してよかったこと」

  私塾の申し込み締め切りが間もなくに迫り、キャラコース受講中のわたしも残る課題が3月分の2回となりました。 去年キャラコースに申し込んでからもう1年が経とうとしてるんですね〜 ここでこの1年(正確には11ヶ月)を振り返りたいと思います。 受講を迷ってる方にも、判断材料になれば!...