2017年10月26日木曜日

◉粘って描け!!

◉粘って描け!!=絵を反芻する期間 
なんとなく一発で描いて。
ああ、なんだか上手く決まらない。自分は下手なんだあ… 
という人は「絵の反芻」が足りない。
 粘って模写元やデッサン元、自分の絵と向き合う時間が絵を考え、最適の形を考え、自分の手癖と向き合う時間。 
それが少ないと成長しない

絵の反芻が長ずぎる・・・。 
ずっと自分の描き方に閉じこもって一切妥協しないというのも次につながらず常に未完で終わるタイプ。 
適度に拘り、適度に前進。 
ここら辺が人によって異なる。 
例えば、思い通りに描けないから課題を出せない…よりは出した方がいい。

あるいは一発で描いたモノをそのまま課題を出す人。 
それで添削されても自分の中で葛藤した時間が短いために添削の意味が薄くなる。 
そこらへんの自己管理を適時していく。
最速で上手くな方法とは…?
毎日階段を一歩づつ上がること。 
それしかない。 
絶対に昨日よりも下手に描かない。意地でも。 
そのためには常に昨日の自分の絵を、描き方を疑い、しかし絵を描く楽しさを毎日実感する・・・。 
そういう「絵描きマネージメント本」を次は書きたい。

ときおり他力本願的に安直に上手くなる方法を問い、 時折逆ギレ気味に
「やってみたけど上手くなりませんでしたあ…」という人がいる。 
絵はどこまで行って自分と向き合うことになる。 
そこを無視して他力に頼ってもいかなるノウハウも無意味だ。

描けば描くほど悩みが増え、壁の高さを感じる。
そうしてからある描き方を見ればまずそのノウハウの質の良い悪いの判断ができ、自分にとって適切な内容ならその意味をより深く知ることになる。 
描いたことない人、経験が浅い段階でも無駄ではないがやればやるほど自分にとって意味のあるものになる。

◯初期衝動からの脱皮!!

はじめは大好きな作品の作り手に憧れ…。
しかし、同じ作品を自分の時代に出来るわけでも、またその当人に自分がなれないことに気づく時がくる。 
そこからが本当の戦い。 
自分の特性を知り、時代を感じ、ニーズを知り、自他が納得するラインを探すしかない。

「第二の宮崎駿になりたい…」という人がいるのか知らないけど。
 少なくとも僕は途中までは仮想敵として見てましたそのためにはとりあえず三千里レイアウト全カットやらないといけない。 
そこから本人になろうなんて無理なんだよね。 
そもそも本人が今の時代に若い瞬間だったらアニメを選ぶかと。

「第二の〇〇」はわかりやすい野心だけどそれはやはりないんですよね。
憧れは無力な若い時期を乗り切るブースターでしかない。 
「第一の自分」を探すしかない。 
そのために常に正直に行動するしかない。
 不本意な時間をなるべく過ごさない。
 曖昧なことをしない。

宮崎さんはマンガ家志望から富野さんは映画監督志望からアニメ業界に転身した。
 自分のやりたいことの真逆にはフロンティアはないが、少しずらしたところに一番の活路があったりする。 
今アニメーターになりたい人は本気でアニメ技術を学んで欲しい。 
それはアニメ以外で強烈に役立つかもしれない

自分変換しない!!

○上手くならない理由
「いちいち自分変換してるから‼︎」
 模写しても落書きもなんだか同じ感じになる人は描くときに自分の描きやすい形に変換している。 自分らしさを殺し完璧に他人に合わせることで他人の技術を高い濃度で吸収出来る。

中身がー、
 人体がー、
 骨格がー、
とグリグリ色鉛筆で捏ねてるあいだに自分の描きやすい「まっすぐ」素体になる。 
まず上手い形、リアルな形をノイズをなくして形を覚える。 
そのあとに筋肉、骨格に行く。
 覚えた形の中身がわかり腑に落ちる。

絵を描き始めていきなり人体の解剖書みたいのが頭に入るのか? 
まずは好きなアニメやマンガ有りきで描きたいわけなんだからそれらの緩い模写もどきで描く習慣を付ける。
 もっと上手くなりたいなら正確に模写。 
さらに深く究めたいならデッサン(実物の線画化)。 
上達のための無理ない階段。

義務感で練習し始めたら時間に対しての効果が弱くなる。
 あくまで衝動、欲望に忠実に描きたいものを描く。 
デッサン、骨格をやりたきゃいきなりやればいいけど。 
あんまり興味ない時はとりあえずわかりやすい美少女や美青年でも描いてればいい。

しかし美少女や美青年をそこそこ、誰かの真似っこパターンでとりあえず魅力的な記号は覚えたけど、それに限界を感じた。 
もっと生々しい表現をしたい‼︎
となってはじめてリアル、骨格の模写でいい。 
それらを練習すると世の上手い絵描きは古今問わず実物をよく観察しながら描いてたことに気づく。

◉自撮りポーズの撮り方

◉自撮りポーズの撮り方 僕は動画で撮ります。 
僕は動画で撮ります。
そして画面見ながら様々なポーズを撮ります。
止め絵で使うときはコマ送りしながら一番適したポーズを選びます 。
例えば歩きポーズを描くときに止まった「歩きっぽい止まったポーズ」を撮影する人がいますがこれは間違いです。
重心が前にないので歩きに見えず「ぽい何か」にしか見えないので参考として不十分です。 
必要な素材を撮るためにもまたコツとある程度慣れが必要です。

自撮りは慣れてくるとこの瞬間を原画にしようとかオーバー気味にやろうとか。 
まさにアクターのようにカメラ写りを意識して後の作業しやすい撮り方ができるようになってきます。 
その準備としてアイレベルや画角などある程度の計画は事前に必要です。 
行き当たりばったりでは上手くいきません。

◉相似関係で空間パースの大小差がつく!!

◉相似関係で空間パースの大小差がつく!!
本A、B間と同じだけ本Aから同一直線上で離れたところから見ると本A、Bの大小差は「2倍」になる。
 本A、B間の半分だけ本Aから…同じく…と本A、Bの大小差は「3倍」になる。
対象物の大きさと視点との距離により空間パースが作れる。

◉レイアウトの極意!! パースが先✖︎人物ベース◯

◉レイアウトの極意!!
パースが先✖︎人物ベース◯ 
この感覚が結構みなさん難しいようです。

人物ベースのレイアウトなら人物を先に描くのは当然ですが・・・ 
「正しいパース病」にかかって「正しい絵」を見失うことはよくあります。 
できれば「正しい配置」と「正しい空間」で説得力をもたせたいところですが
見栄え(優先順位)としては圧倒的に
「正しい配置」>・・・・・・>「正しい空間」

「正しい空間」とはあくまで説得力をもたせるための一つの表現方法に過ぎません。 
「正しい空間」の「見栄えの悪い絵」と「間違った空間」の「見栄えの良い絵」はどちらが見て楽しいか自明でしょう。 
別に「間違った空間」を推奨するつもりはありませんが「見栄え良いレイアウト」の方が探求したい。

アニメの現場においてはレイアウトの良し悪しがわからないからとりあえず「正しいパース」で出さなきゃというのはあるのでしょう。 
今後のノウハウのテーマとしてはレイアウト法がまだそこまでわかりやすく語られていない気がします。

優れた絵コンテは目線誘導が滑らかでしかもカットを積むことで観客を魅了する工夫に富んでいます。 
その目線誘導を組まずに「正しくいパース」のみを追求した場合使えないレイアウトとなります。 
元の意図する目線誘導をさらに助長する構図にするのが理想。

2022年塾生T ・Hさん受講感想「受講してよかったこと」

  私塾の申し込み締め切りが間もなくに迫り、キャラコース受講中のわたしも残る課題が3月分の2回となりました。 去年キャラコースに申し込んでからもう1年が経とうとしてるんですね〜 ここでこの1年(正確には11ヶ月)を振り返りたいと思います。 受講を迷ってる方にも、判断材料になれば!...