2018年6月5日火曜日

「普通」「常識」のワナ

こんだけ長ツイートしててあんまり「普通」「常識」を肯定的につかった試しはないかも。 自然と言葉にしてる人、頭に浮かべてしまう人は思考停止なので注意。 普通と常識を疑うことにこそ革新のタネがある。

「統計的に言って」も子賢いバカの常套句。 統計結果があり結論を導き出すのではなく、結論に説得力をもたせたい。だから統計を取る。つまり後付けの理屈に悪用されることが多い。 母集団の取り方とグラフのトリミング方法、調査の期間などによりなんとでも言えるのでよく見もせずに信用しないこと。

面倒なことを言えば「絵が上手い」というある種の常識も前提条件を定義しないといけない。 お金が儲かる絵か人気があるか両方かいづれでも計れないかなど。 普通や常識を振りかざしてくる人は自分の価値観を前提条件なく押し付けてくるある意味かわいそうな愚かな人とも言える。

同じ場所で同じ考えの人とだけ話して考えてると大体みんなそうなります。

一日一体確実に描く!

○一日一体確実に描く! 一年間毎日描けば365体! ほとんどの角度形が描けるようになり、プロとしてのしきい値に達する。 まずは正面横の2アングルを確実にして斜めフカンアオリや座り、寝ソベリ、歩き走りなど拡張させてく‥アニメ私塾の課題まんまですがこれで人は確実に描けるようになっていく

アレもコレもとハードルを上げて欲張るうちに何にもならず、しかも早くうまくなろうとするものだからすぐに結果を求めて理想と現実のギャップで描くのをやめていく。 絵は瞬発よりももっと習慣的で生活の一部にしてくもの数ヶ月、数年単位で一段ずつ着実に積み上げることが結果最速の上達となる。

こう見るとまんま間違ったダイエット方法に見えませんか? 習慣作りが大事。 三年後のためにまさに今、一体のデッサンに拘る。 そういう気の長い感覚です。

日付と所要時間大事! 長丁場だからこそ、途中経過で成長に疑いを持った時に過去の下手な自分と最近を見比べて勇気を貰おう。

新しい描き方を知ってから身になるまでに3年くらいかかる。 先輩から教わったメソッドの真意がわかり、気がついたら出来るようになってた‥という状態まで毎日意識して早くて3年かかる。 まるで船の舵きりのように時間差がある。

今の世代は自分らの2.3倍の成長スピードかも。 言葉がない時代の暗中模索よりもずいぶんとノウハウが浸透してきたので。

やめる勇気

○盆栽のように自分を育てる 良い枝ぶりは残し悪そうな流れは容赦なく切ってく。 この前ある若者に言ったこと。 とにかく何のキャリアもないなら何をしても損はない。 色々やってみて微妙ならやめて良い点は継続すればいいと。 自他のことは本当にやってみないと何もわからない。

やめる勇気。 全てを初志貫徹しないといけないわけじゃない。 初志貫徹しないといけないこともいづれ見つかるかもしれない。 しかし若いうちそれを見つけられてないならとにかく動き、変化を大事にする。 その間に虎視眈々と着実に油断なく実力はためておくこと。

継続すべきことは自分がやって楽しく、周りの評判も良いこと。 つまり自他に都合のいいこと。 でないとそもそもにして継続できない。 思いつきを続けるかどうかの基準。

自分は楽しいけど評判が悪いまたは評判を気にしない場合。 これは趣味ならナンボでもオッケー。 逆に自分は楽しくないけど周りの評判が良いこと。これはただシンドイだけ。 プロを目指す場合はすなわち自他の評価が高い場合になる。

自己評価が下がった場合、他人の評価に救われ、他者評価が下がった場合に自己評価を信じる。 両方同時に常に評価が高いことなんてない。 相互に補い合えるのが自他の評価による継続の理由。

憧れと現実の差の苦しみとは‥

憧れと現実の差の苦しみとは‥ まるで完璧に模写しようとしたのに透過したら全然違う時のような愕然とした感覚に似ている。 つまり憧れ=目標と自己分析がまるで違ってる時のような認知の歪みに気付いた時にシンドくなる。 コレは慣れの問題で少しずつ差を埋めていくしかない。
自分が知ってるアニメ監督とは業界全体では稀な作家性が高い有名なあの人この人。 それに今からなるためには‥少なくとも同じ歳に何をしていたかは一つの指針になるので分析材料に調べたい。

あと意識としてはアニメ監督を目指すというよりも『世の中にこういう作品ないなあ』という穴が明確に見えていてそれを埋めるための手段としての肩書きじゃないと意味がない。 全ての肩書きはやりたいことをなすための手段に過ぎない。 これが逆転してる人はなった瞬間に惰性となってしまう。

◯駄作を見るとやる気がでる

◯駄作を見るとやる気がでる 非の打ち所のない名作を見ると萎えるが欠点、改善点がパッと浮かぶくらいの駄作を見ると俄然やる気がでます。 これでもプロでやってんだあくらいに勇気付けられます。 名作と駄作の比較は創作のタネかもしれません。 名作ばかり見てるとただの視聴者になってしまうので。

目標の設定方法

◯ぼんやりとした最終目標はブレない!! 例えば「絵を楽しく描きながら他人に影響力を及ぼしたい」という最終目標があればその経路は無限にある。 「アニメーションを一生続ける」だってそれはプロアマ問わずいろんな経路が考えられる。 大事なことは大きな頂きは変わらず手段が目的化しないこと!!

最終目標「絵を楽しく描きながら生きて行く」の場合 →⑴アニメ監督になろう →⑵アニメーターとして成功 →… →⑶絵がうまくなろう という経路を考えた場合、⑵で挫折したから最終目標達成できない…と思わずに他の経路を考えればいい。 最初の思いついた経路のまま人生が上手く行く人の方が少ない。

◯好きな作品、または会社にのみ入りたい…という人には絵の仕事をオススメしません。 なぜならその作品や組織が自分が入った時にあるとは限らないから。 そういうファン精神は初期衝動にはいいですが継続性はありません。 表現そのものが好き、追求したければいくらでも他ジャンルに応用が可能です。

好きな作品で会社でその素晴らしい技術を習得したいというのならスタンスとして良いですが、キャラ萌え程度のモチベではまずやらない方がいい。 ほとんどの仕事が好きなキャラが描けるわけでなく敵キャラかも背景だけかもしれないから。 だから表現全般萌えくらいじゃないと仕事にしない方がいい。

◯表現方法は手段か目的か? これは人によりけり。 手描きアニメーションという表現に絶対の価値があればそれを続けるべきだし、あくまで手段の人であれば3Dや絵のスキルと生かした他のジャンルの鞍替えも容易。 手段と目的がごっちゃな人はうまく行かない。 自分がそれを本当にやりたいかどうか…

そんなに得意じゃないし、表現そのものが好きでもないのに流れでそうなっちゃって苦しんでいる人をたくさん見た。 つまるところ仕事の内容と自分の適性分析を出来ていなかったわけだ。 入ってすぐ嫌になるのはまず出来ないからだろうが2、3年経ってもピント来ない人はとりあえず転職をオススメする。

◯創作意欲のモヤモヤを解消するための仕事… 既存の価値観ではアニメーター、漫画家、イラストレーターであってそれらが自分にジャストフィットなのではなく、夢の実現で一旦そうせざるおえない…というのがプロ志望の現状かもしれない。 ネット発信により複雑多岐に自己実現しやすくはなった…

◯見たことあるもの、聞いたことあるものにしかなろうと思わない。 つまり自分の知見に行動範囲は限定されるということ。 アニメ監督という職業が一般に知られなければ志望者はほとんどいないだろう。 逆に言えば今誰もやっていない見たことも聞いたこともない謎の〇〇業にこそ1番のチャンスがある。

まずはジャンルを始めた開祖がいて次に熟成させた天才が出現し、最後は惰性で再生産を繰り返す。 多くの人が目指す天才は実はジャンルそのものをある意味終わらせていたことになる。 「天才」をめざすならその縮小再生産ではなく、新たな山に金字塔を打ち立てるべきだ。

◯全部自分でやらなくていい!!

◯全部自分でやらなくていい!! 動画もマネージメントも上手い人がいればそれも頼めばいい。 自分もまた誰かに頼られるように「一番好きで一番得意なこと」を磨いておいて誰かに使われればいい。 全部自分でやる必要はない。 優秀な人材を選ぶ選球がむしろ一番大事!!

プロデューサーの腕の見せどころ

クリエイターの腕の見せどころは言わずもがなの創作物の魅力。 プロデューサーの腕の見せどころは 金を引っ張る、知識量、見た目、声の大きさ‥ そして参加者全員に大小のウソを言ってるのに全員に得をさせてしまう詭弁。 モノはいいよう。 常に薄い氷の上で戦う度胸がいる。

クリエイター同士は作りたいモノが厳密に言えば違うし、腕があればそれに比例してある程度良い意味でワガママになる。 自己表現のために当然そうなる。 プロデューサーはそのジョイント役なワケなので各自意見を一旦飲み込む。 ポーカー中にカードを見せるバカはいない。 交差するやる気を整理する。

クリエイターはプロデューサーに「手のひらの上で踊らされて」欲しいと願ってる。 作る方に集中したいからだ。

感度の高い人または本質が一瞬でわかる人は『要するにそういうこと』と完結に明瞭にことを捉える。 しかしそこで一般人に分からせるためには『侵入角』が大事になる。 同じ話をしてるのに言い方次第である時は喜ばせ、ある時は怒らせてしまう。 同じ落語の演目でも名人と素人で雲泥の差があるのと同じ

あなたを尊敬してます‼︎ ‥という本心があったとしてそれを他人はわかってくれない。 本当はこう思っていたのに〜‼︎ なんて本心を他人は都合よくわかってくれない。 むしろ、相手に対する全ての所作で尊敬は表現される。 ウラを返せば本心なんてどうだっていい。相手に伝わる所作の方が大事になる

○絵の話は年齢を超える

○絵の話は年齢を超える 15歳も離れた人と昨日は絵の話で盛り上がった。 あんまり年齢って関係ない。 深い思考の元、線一本ずつこだわって描いてる意図の読み合いの話は面白い。 何となく上手い人はいなくて本人なりのトライアンドエラーや経験則があり、それは時折年齢を超越して分かり合える。

○ネットはニュータイプ集合装置 たまたま同じ地域、学校の同世代よりも全く会ったこともないネット上のやる気あるヤツが異様に気になる。 そんな直感は間違ってない。 どこかで投げている豪速球は誰かが必ず気がつく。 やる気は時間と空間を超える。


夜9時からの1時間練習法とは?

Q.一般職です。夜9時から1時間練習するとしてどんな練習法が? A.一日仕事して夜9時から絵の練習はシンドイから速攻で寝て次の日朝一で練習しましょう。 集中力は朝から夜にかけて下がる一方です。 仕事も優先順位順に朝から順番にやりましょう。午後以降は消化試合です。

ついでに部屋の掃除もしましょう。 夜9時から1時間練習という時点で先送り体質が伺えます。 机の周りを片してやるべきことを整理し、無駄な時間を減らして絵の練習をしましょう。 スケジュールに余裕がないと長続きしません。 →本人曰く、部屋が散らかってるのは事実だそうです。

僕もO型大雑把、適当でしたが仕事を円滑に絵に集中するために今のところここまで無駄を排除しました。 まだ改善点がないか模索中です。 机周り整理は分かりやすく、思考転換や柔軟性の訓練になります。

1ヶ月以上使わないものはまず机周りに置かないとかルール作るといいです。 一年着ない服はぼぼ使わないから捨てて良し的な断捨離思想の応用編です。

思い込み、癖、習慣の類は理論でかなりの部分改善することが出来ます。 大事なことは常に改善点を探してる状態。 これは絵一枚も机周りも同じです。

苦手な事を我慢して続けて上手く行くほど世の中甘くない

楽しい範囲で練習して仕事する。 僕は必ずこれらをモットーにやってる。 つまり詰まらなくなったらやらない。 または面白くなるようにズラす。 仕事のオファーの基準もこれ。 根本的つまらないことは絶対に上手くいかない。 技術不足で楽しめない場合もあるから楽しめるのを待つこともある。

学校の勉強か部活のせいか知らないけど『我慢すれば何とかなる』思い込みで明らかに楽しくなさそうな練習をムリしてやってる人がいる。 これは時間対効果が極めて低い。 コスパが悪い。 真面目が美徳は間違っている。 もっと自分の本心に真面目に向き合った方がいい。 絵は本心がそのまま出るからだ。

世の中はつまらない事、苦手な事を我慢して続けて上手く行くほど甘くない! 裏を返せば楽しいこと、興味あることの先でしか絶対に上手くならない、上手くいかない。

自分の活動フィールドはどこか? ⑴大好き興味シンシン得意なこと ⑵⑴ほどでないがやってみたいこと ⑶やりたくない、不得意なこと 今上手く行っていない人はいきなり⑶をやってしまっている。 まず大好きジャンルを好きなだけ描こう‼︎ それに飽きたら徐々に興味の範囲内で拡張して行こう‼︎

本当に普通の当たり前の話なんだけどみんな社会通念や思い込みに左右されて普通にやりたいことさえ出来なくなってる人が多い。 元の自分を取り戻すためにも絵を学ぶことはとても良い。



はじめのステップは傾聴力‼︎

守破離で絵も上手くなる。 守→上手い人の描き方、型をマネ 破→他パターンも複数学ぶ 離→はじめて自分らしい表現が出来る 描けない上手くならない人は大概いきなり、個性や独自性を気にする。 そんなの最後の最後だ。 まず今上手い人の分析を散々やって吸収しよう‼︎

はじめのステップは傾聴力‼︎ 上手い人の絵をみるだけでなく、描いてる過程やその他インタビュー記事などから考え方まで知る。 鉛筆など画材は何か? どんな姿勢で描いてる? などまで可能な限り見聞きして分析する。 余計な質問(自分の雑念)など要らない。まずは相手をひたすらに観察する‼︎


描けないモノの正体

描けないのではない。 描いたことがないだけ。 出来ると思ってることは慣れてるだけで出来ないことはやったことないだけに過ぎない。 色々なアプローチを可能な限り試した挙句に出来ないと言って欲しい。 そう考えればほとんどの人が大体のことが出来る。 あとはやりたいかやりたくないかしかない。

描けないモノの正体 ⑴描いたことがないモノ ⑵描きたくないモノ ⑶描いた経験が足りずに途上のモノ この3パターンをぐちゃぐちゃに混ぜて『自分は描けない』と思うらしい。 絵なんて複雑な文字みたいなモノ。 たくさん描けば誰でも描ける。 大事なのはたくさん良い形を描くこと。

絵の練習は漢字の書き取りみたいなモノ‼︎ 複雑で無数にあるように見える絵もある種のパターンがある。 そして四角マスに書くところなども書き取りに似ている。

絵の上達を妨げているのは思い込み‼︎
絵はセンスのモノである。 上手い人は何か秘密のテクニックが‥ などの現実的でない思い込みで成長を妨げる。 絵の上達は勉強、スポーツ、その他習得系技能とまったく同じ。 『上手い人の描き方、考え方をしっかり学びそれをマネする』 それだけ。

◯シンプルなモノを組み合わせる みんないきなり複雑で難しい絵を描こうとし過ぎる。 一見複雑な形も単純にシンプルに捉えて、それらを多層で組み合わせればしっかりと理解した上で絵が描ける。 応用力の鍵はシンプルな形を一つずつ習得していくこと。

横といえば真横を描こう!!※塾ノウハウ やや斜めや完全に斜めの人がいます。 正面、横、斜めなどはっきりと各角度を把握することが大事。 真横により体の一番薄い状態がわかります。 「歩きの手足交差、頭最高点の一枚」は真横の形。 応用力をつけるためにはシンプルな形を確実に理解しましょう

他人は自分の意図をわかってくれない…

◯他人は自分の意図をわかってくれない… だからこそ絵を学び練習する。 模写する意味は先人の上手い形を模倣し、他人に伝えたい内容をわかりやすい記号に変換するため。 デッサンする意味は誰もがそれとわかる実物という共通認識を再確認するため。 上手下手以前に分かる分からない問題がある。

◯自分ツッコミの大事さ!! 「わかんねーよ」「下手くそ」というのと。 「上手いじゃん」「よく感じ出てる」…という第三者から見た感想をなるべく自分の絵に心の中で呟く。 厳しい自分と甘い自分。 自尊と自虐。 不安と期待。 両方大事でその間の中間くらいに恐らくは実像の自分がいる。

◯99%の人は表層しか見てくれない… それが一般評価になる。 しかし1%の本当の意図までわかってくれる人がいる。 そういう人の評価に最も手応えを感じる。 安易な一般評価を見て自分の行動全てを決めはじめると「縮小再生産」になるので注意!!

2022年塾生T ・Hさん受講感想「受講してよかったこと」

  私塾の申し込み締め切りが間もなくに迫り、キャラコース受講中のわたしも残る課題が3月分の2回となりました。 去年キャラコースに申し込んでからもう1年が経とうとしてるんですね〜 ここでこの1年(正確には11ヶ月)を振り返りたいと思います。 受講を迷ってる方にも、判断材料になれば!...