2015年1月7日水曜日

ピクサー・ディズニーに入りたいのですが・・・(質問)

(回答)
すみません。
まず僕のまわりで行った人がいないので確かなことは何も言えません。
その前提で一意見として受け取ってください。
この質問を受けたとき直感的に以下の三点を思いました。
1、日本のプロから
2、アメリカのアニメーションの学校
3、YouTubeで独自に発表
以下リンクでも2、3について同じ指摘がされていますので詳しくご覧下さい。
http://asanojin47.blog.fc2.com/blog-entry-48.html

ちなみに誤解がないようにしていただきたいのは海外の3Dアニメーションはその基礎として絵でアニメーションが描けることを前提としているので高い「画力」は最低条件です。

ピクサー・ディズニーに入ると言っても事務管理から食堂のおばちゃんまで会社に入るという意味では同じですのであくまで「アニメーター」として入るという前提で以下説明していきます。

2のコースですがこの道はとても大変です。
まずアメリカのカートゥーン系のアニメーション学校に入るのが難関です。
そしてその中からアニメーターに選ばれるのはもっと大変です。
日本のアニメーターとはなる段階でレベルが違います。
日本の場合は「現場でおぼえてもらおう」前提ですが、海外では現場に入る段階で即戦力を求められます。一人でワンシーンを描くような卒業制作があってそれを元に就活するそうです。
ここら辺はアメリカの大リーグをイメージすると分かりやすいかと思います。
まず野球の強い高校、大学に行くのが難関。その次にプロになるのも1部から3部まであって次に大リーグがようやくある。
アニメーションもおそらく同じようなピラミッド構造かと思います。

次に1についてですが・・・
実は日本のトップレベルのアニメータークラスで語学堪能なら・・・
これまた日本のプロ野球界から大リーグ入っているようにピクサー・ディズニーに入れます!!(きっと)

次に3ですが2と同じですが実力さえあればどんな人材も受け入れていくのがアメリカ(のハズ)ですのでピクサーの短編レベルの手描きアニメーションをネットに公開できたらおそらく入れます。この場合おそらく日本国内のアマチュアの賞を総なめにするレベルです。

語学勉強についてですがまずはそれこそ好きなピクサー・ディズニー作品の英語版で見るところからスタートしてアニメーションサバイバルキットやディズニー教本http://www.amazon.co.jp/dp/4198615004を洋書版で勉強することをオススメします。
そしてなにより彼らは優れたアニメーターなら通訳を使っても雇う可能性すらあります。
ここら辺も日本の大リーガーと同じはずです。
しかし直接対話しないと細かい打ち合わせが出来ないのでやはり自分でわかる能力が必要になりそうです。

そしてここからが一番重要ですが・・・
ピクサー・ディズニーでさえ永久不滅ではないのでそこに入ろうという部分を最終目標にしないことです!!
ジブリの制作部門も解体しました。あくまで創作の現場は「作品作り」ありきであって目標がスタジオの維持にまわった場合、大義のない作品制作をし始め、人気がなくなり解体していきます。
古今東西どんな創作の現場もまったく同じ歴史を繰り返してます。
「アナと雪」などで最近は復活したディズニーも制作部門解体寸前でピクサーとの共同制作に移行して今はうまく行っているようです。
ですので・・・
現在で言うとピクサー・ディズニーのようなアニメーションが描けるアニメーターになりたい!!やそのような作品を作りたい!!という思いが一番大事かと思います。

そして・・・
これは個人的な意見ですが。
そもそも海外に行って学校行って就職して・・・と目が回るほど大変でお金もかかります。アニメーション能力以前に海外に適用できずに終わる可能性もあります。
まずは日本で身の回りで得られる技術、情報をすべて手に入れること。
上記の教本はまずすべておぼえるほど何度も練習する。メイキングのたぐいも全部見ている。
日本で可能な限りの技術を身につければ、国内のアニメスタジオや3D系の会社で引く手あまたのはずです。
すなわち日本のプロ野球→大リーグ路線が一番現実的で負担が少ないかと思います。
まずは日本国内のどんな作品でも参加できるレベルのアニメーターになるように頑張ってください。
・・・が最終的な意見です。

ピクサー・ディズニーに入る>国内一流でやる(または海外の学校でトップクラス)>国内の一流会社に入る(または海外の学校に合格)>・・・・>今、目の前の絵やアニメーションの練習をしっかりと(+語学勉強)
だと思います。壮大な構想をまず目の前の現実的にやらなければいけないことにどう落とし込んでいくかが大事かと思います。







2015年1月1日木曜日

アニメーター志望の中高生に読んで欲しい②

その①→http://animesijyuku.blogspot.jp/2014/10/blog-post_11.html
アニメ好きだしアニメーターになりたい。
そのために今から絵の練習を・・・
と思っている中高生のあなたへ。
今みなさんにして欲しいこと。

1、学校の勉強全般
2、部活動、他イベント
3、友人、人間関係

それってアニメーターと関係ないじゃないか?!。
他の大人と同じこと言ってると思ったかも知れません。
一つ一つ説明します。

1、学校の勉強全般
難しい高校以降や大学の「お勉強」まではいりません。あってもいいですが・・・
特に小中学校程度の読み書き計算は例えば絵コンテを読んだり、タイムシートを書いたり、背景の引きスピードの計算をしたりするときに必要です。
速読したり、漢字検定みたいな極端な語学力はいりませんが「普通に読めて書ける」学力は欲しいです。
またアニメーターは金銭的に厳しい事情も聞いたことあるかと思いますが
例えば1日=500円は年間いくらかすぐに計算できますか?
500円×365日=約18万円または500円×30日×12ヶ月=18万円。
1日500円損する得するでなんと年間で±18万円の違いになります。
いいパソコンが買えそうですね。
アニメーターの平均月収9万円らしいですから2ヶ月分の給料とも言えます。
こういう金銭感覚も単純な計算が素早くできると便利です。

またアニメーターになってから作品に必要な資料を読むときに文章が読めないで分からないでは話になりませんよね。
すなわち基礎学力があるなしで将来の仕事の幅も変わります。
新しいことを学ぶには基礎学力が大事ですので今のうちから学校の勉強を頑張ってください。

2、部活動
合唱コンクールで上の大会に・・・や運動でインターハイに・・・っという経歴がある方はやはりアニメーターになっても強いです。
特にアニメーターになる人は「アニメ」はみんな好きですからアニメが詳しくても何の自慢にもなりません。
アニメ以外の経験をいかにしているか?!が将来のネタになるし、
何よりも子どもの頃の「こうすれば上手くなった!!」という成功体験が何よりも大事です。
文科系でも体育会系でも上手くなるとは?
上手い人の型のマネからスタートすることを部活動を必死で経験している人は嫌というほど知っているはずです。
それはアニメ私塾が言っている「正確な模写」が一番早く上手くなると全く同じですね。
こういった経験なしに20歳過ぎてから、アニメ好きだからアニメーターにでも・・・
と言っても絶対に上手くいきません。
頑張れるタイプの人は子どものころに夏休み毎日炎天下の中に白球を追ったとか、コンクールに向けてずっと練習したなどの子ども時代に受けた「圧力」をベースに18歳過ぎていざ自分のやりたいことを習得するときに頑張れます。
ですのでなるべく今、目の前にある部活動や文化祭、各種イベントも含めてなるべく頑張ってください。
また対人スキルや最低限のマナーも部活で学べます。
例えば同じセンスならコミュ力ある方に仕事振りたくなりますよね。
アニメーターだけど本当に絵だけで全てを切り開こうとすると相当上手くないと無理です。
しかし自分の周りをみると不思議と上手い人は割とコミュ力が高い人が多い気がします。

3、友人、人間関係
これは美少女、美少年などいわゆる「売れる絵」を描きたい人は特にリアルな目の前にいる魅力的な異性を観察しておいて下さい。
その感じが将来のやはりネタになります。
アニメのキャラしかみていない人は実在感のあるキャラクターを描けません。
実物の観察からデフォルメをしていかないと表現が縮小再生産になってしまいます。簡単に言うとどっかで見たなんかになってしまうということです。
異性だけに限らず、先生や友人のモノマネをするのもアニメーター的な観察眼を鍛えるのに向いてます。
「こんな人いそう・・・」と思わせる身振り手振りなど今からストックしておいてください。

俺、もう25歳過ぎだけど・・・
上の3つなんも出来ていないなあという方でアニメーター志望の人。
うーん。そういう体験がなくても「上手かったら」なんとかなりますが・・・。
これは某スタジオで養成をしている時に感じたことは
上の3つの有無が本人の「伸びしろ」に直結していることが多かったです。
上の3つはすなわち「世界への興味」の有無の話なんですよね。

アニメーターはそれこそ何もない妄想から世界を丸ごと描くわけですからいろんなことに興味を持って、いろんなことを知り、いろんなことを体験している人にかないません。

そして今、学校に通ってる皆さんに出来ることは家に帰ってアニメを見まくることではなく目の前のリアルなものをたくさん経験することです。

それなしに小手先でアニメーターになっても・・・
必ず数年で枯渇します。
上達が止まります。
ネットで少しちやほやされてもモチベーションが途中で下がります。

とにかく「世界への興味」年齢に見合った体験を重ねって行ってください。






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