2018年5月16日水曜日

自分の感覚をだけを信じて…

◯「自分の感覚をだけを信じて…」 自分で演技してみる。 もちろんこれはまず簡単にできる有効なアプローチ。 しかしそれだけでは幼稚な個人の思いつきから脱しない。 さらに過去の名作を多ジャンルの名表現を調べその中から最適解を探してはじめて一般人が見て「普通」に見えるレベルとなる
自分の感覚を信じて… 担当パートほぼ全カット自分演技をとってそれを下敷きに使う「半ロトスコ」を過去に試したことがある。 なあーんかモッサリ。かなり不満が残る微妙な動きとなった。 自分で言うのもなんだが僕はアニメーターとしては相当動ける方である。 自分演技のみのアプローチには限界がある

アマチュアがまずやるべきはパロディやオマージュである。 稀代の名監督の多くがまず素人時代にこれをやっている。 ではプロになったら個人の思いつきでやるべきか? 否、プロになったら、構造と元ネタがわからないほど複雑に過去の名作を入れるべきである!!やることは実はプロ、アマかわならない。

例えば全く新しい「魔法少女」ものを自分の感覚を信じて企画します。 魔法は科学なんだ、世界の均衡が!!これは新しい!!と思って頑張って考えた企画は〇〇や〇〇の出来損ないにしかなりません。 まず近年大ヒットした同ジャンル物を検証します。次に過去に徐々に遡ります。

その上でまだやっていない要素を探します。 また近年のブラック企業や時代の流れを意識して他ジャンルの大ヒット要素を入れます。 「魔法少女の見た目のサラリーマンもの」… このくらいまで持って行ってようやく新しい作品の入り口に立てます。 パッケージと構造の組み合わせの新鮮さが新しい創作です

さらに自分の感覚を信じて… 「リビング」シーンを描いて見ます。日常シーンです。 最近覚えた広角アングル、手元ドアップ、またはフカンを多用します。 結果、全く日常のくつろいだ状態は表現できずに落ち着かない絵になります。 日常を描くカメラアングルは無数に存在しません。

適切なインプットをしていないのに「自分の感覚を信じて…」やってみたところで映像や絵の歴史をゼロベースで始めることになります。 「自分の世界」のみで自己満するのにはなんの問題もありませんが… 他人に見せれば名作と比較されただの下手くそにしか見えません。

町山智浩さんの映画解説を見ればひたすらに元ネタを羅列してますよね。 名作映画の歴史とはまさに名作映画の引用や掛け合わせの歴史でもあるわけです。 名作アニメも全く同じです。

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