不安や焦りや迷いがないと成長しない。 むしろそれらを糧に無理矢理、自分を変化させていく。 一番楽なのは変わらないこと。 変わるってことは今の自分を否定することだから痛みが伴う。 線半本分の葛藤無しに上手くならない。
◯迷い線の減らし方 とにかく見る、調べる、観察する。 そして理論武装。 どうしてこうなってるかそうなるか…観察した上で構造を理解する。 そうすれば徐々に迷い線は減ります。ラストの表情の出し方は永遠のテーマ。 むしろ淡白アッサリ迷いなし線はこれらもすっ飛ばしているから伸び代がない。
「見る、調べる、観察する、構造を理解」っていうのは要するに絵の貯金。 ずっと迷いぱなしはすなわち全然貯金されていない証拠。 迷う=わからないままにしているといつまでも早く描けない。 見ながら描くとその時は時間がかかるが最終的に理解しはじめれば早く描ける。
すなわち全然形が取れないのに迷い線が一切ないのは… 「わかった気になっている」に過ぎない。 疑問、曖昧な部分に自覚がないかそこを放置しているか。 いづれにせよ絵は自分と向き合う表現なのでわからない→即見る、調べる習慣がとにかく成長の大事な要素。 本当に下手な人ほどなんも見ない。
「無知の知」という言葉があるように自分がこれが描けて、描けない線引きが明確な人は強い。 そして描けないのは単に描いた経験少ないだけであり、その物事を知らないに過ぎない。 自分はそれを知らないし、描けない…。だから見ようかとなる。
なので実は絵に向き合う前に…
⑴相当量過去に調べたので描いた方が早い
⑵曖昧なので下調べや観察
⑶過去の上手い表現を調べる…などのいくつかのアプローチが考えられる。
どれでもなく、ただ紙の上で捏ねくり回すのは時間の無駄。
インプットされていないものはアウトプットできない。
⑴から⑶のアプローチの末に最後にさらに迷っているのかそれとも何も自覚なくすっからかんで迷いなく描くのか…
アニメ私塾の課題では… 見ないと描けない、調べないと描けない。 さらに自撮りなど演技する。撮影して見ることが当たり前にあるので受講後にはそういうことが絵を描くととセットになっているのでそういう OB塾生は教えなくても勝手に軌道にのって方々で活躍している。 本当にただそれだけなんです。
肩腰が描けない… だったら見て描けばいい。 特に肩腰は永遠のテーマといっていいいほど難しい。 わからないままに他人の絵があるとそれがアニメ漫画上の表現として便宜上省略されているか、単に元の描き手も曖昧なままにしちゃっているかもわかるようになる。 すなわち独自の見識が生まれる。
見て描く習慣がつくと大先輩の絵の上手さがよくわかるようになる。 安彦さんうめー…これS字カーブだ、リアルの落とし込み方が美しいなあとか。 深く絵を理解し、吸収できるようになる。 表層真似っこが即効性の高い上達方法だが第二、第三ステップを望むならリアルデッサンや実物観察は避けて通れない
実物観察がないままに美少女キャラになれたまま男性キャラを描くと… 「骨盤が異様に立派な…」世にも奇妙な骨格になっていく。 実物の性差を見ず、アニメ漫画表現の記号だけでいくこういうことが起きる。
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