2014年9月22日月曜日

『リテイクの意味について』

『リテイクの意味について』
アニメ業界では本人リテイクと蒔き直しの2種類あります。
無論、一発OKに越したことはありませんが、本人リテイクは自分のミスや改善点に気づけるのでとても勉強になります。
リテイクを出す側も本人リテイクは当人なら直せるはずや勉強のためという信頼の意図も含まれます。
一番良くないのはむしろ蒔き直し。
本人に戻す時間がなかったり、戻しても無意味と判断されるとこうなります。
作画監督や動画検査が直接全面修正もある意味蒔き直しです。

リテイクが来なかったから良かった‼︎あれっでも実際見たら違う映像になってる‥‥っという時ほど寂しいものはありません。
もっと悪いのはむしろ修正されている映像すら見ないや修正に気付けない場合。こういう人は一生上手くなることはありません。

・・・ですのでリテイクの意味をポジティブにとり積極的に自分の担当カットはリテイクする気持ちでいましょう!
いちいちリテイクでへこまないということです。

このリテイクの考え方のベースには
『映画(作品)の奴隷たれ』・・・という発想があります。
これは「もののけ姫はこうして生まれた」で言われていたことです。
つまり目先のプライドではなくまず作品が第一、作品の出来のためにすべてを捧げるという発想です。これは上手くなるのが第一、上手くなるためにすべてを捧げるっと技術上達にも置き換えられる発想です。
こういう思考回路にならないと集団作業でのアニメ作りや技術向上は望めません。
上達(変化)するためには今の自分を否定しなければいけません。
人の本能は自己肯定です。つまり自分の今は悪くないって思いこもうとします。
そういう自我から一旦引き離して、客観的に作品や上手くなるために自分の行動を見る習慣が必要です。
無論、とりあえず試験みたいに良い点を取る、次々コンプリートっという発想もよくありません。
主観と客観を上手く使い分けて作品と関わることが重要です。
パースのロングとズームの使い分けに似てますね。
一事が万事。絵がうまくなるためにそういう思考回路に徐々に転換して行きましょう。

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