2017年2月10日金曜日

◉トレス、清書の心構え‼︎

◉トレス、清書の心構え‼︎
 ラフを修正するくらいに描くべし‼︎ 
よく素人時分にあったのがラフまでは楽しいけど、清書したら途端にショボくなる。 
これは気が抜けてしまったから。 
またラフは無数の線から1番見たい線を脳内補完するのでよく見える。 
清書の練習は沢山清書するしかない。

トレスは顕著に画力が出る!! 他人のトレスはまして難しい。 
ただなぞれば良いものではない。
 元絵の描き手の意図を読み、絵の意味を知らなければ「良いトレス」にはならない。 
本来は元絵描きと同等かそれ以上の画力がないと基本は劣化する。
アニメの画面の絵は悲しいか殆どがこの現象。

天才的に動きだけがうまい素人たまにいます。
しかし、プロで仕事する過程でつまづくのがこのトレス問題。 
どうしてもラフは描けても清書するとキャラキープや空間にのせたり厳しくなる。 
最終的な画面の良し悪しはやはりフィニッシュのトレスに依存するので上手いラフも最大限活きなかったりする。

これはラフをたくさん重ねるけどいつまでも一本に纏められない現象の人と原因は同じ。 この解決方法はやはり上手い人のトレス、またはそれに近いほど精度の高い模写のどちらかしかない。

ラフを描くときにもう一本引いてもいい・・・
 という心の甘えがある人はいつまでも一本にまとまらない。
 ここら辺が実はプロとアマの超えられない壁かもしれない。
 プロは最速で描く工夫をする。 
完成画面に少しでも貢献するために。または食うために。

元々綺麗なイラストや細かい絵が好き、細かい作業が好きな人は自ずと線が綺麗になっていく。
 そういう人は「綺麗に線をまとめる」才能があるということ。 
僕は少なくともそっちの才能はなかった。
 アニメーターでいうと動画や作画監督にそういう才能がある人が集まっている。

・・・なので簡単な話が動画か作画監督をやると線が綺麗になるのでオススメ。 
動画未経験、2原スタートのアニメーターやずっと原画のアニメーターは一本の線を決められずに簡単に言えば線を引くのが遅くて食えない新人も何人も見てきた。 アニメーターの場合は線スピード=作業スピード

この話は逆を言えば超絶上手い動画マン→速攻で作画監督を意味している。 
そのくらいニュアンスを拾える人がいない。 
なのでアニメーター志望者はなるべく動画をしっかり教えるスタジオに行って欲しい。
これがなかなかないので難しい・・・。

自分の動画の師匠もそうだったが・・・ 
「線の上修正」を最初に体験できたことは後々の成長につながった。
 線の上修正?・・・とは。
 元絵の線の上をトレスしているけど間違ったトレスの修正ということ。
 線の進入角が違う、ニュアンスが違う、元絵をイメージできていない・・・。

線の上をただなぞってもそれは何の意味も表現にもなっていない。 
コントロールされた表現に線がなっていなければ途端に絵は死ぬ。 
凡人ほど、才能がない人ほど本来はそういう人に教わって欲しい。

だから才能があるほど、伸びしろがあればあるほど最初に地味に動画をやって欲しい。
僕も動画が嫌で研修除いて一年ちょっとしかやっていないので偉そうなこと言えないがその時に教わったことでしばらくフリーで食っていけた。
馬鹿な制作の口車に乗って見切り発車でつまらない原画をやらないように。

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