2017年3月23日木曜日

無意識に形がとれるまでデッサン

デッサンは無意識に形が取れるまでやった方がいい。
 例えば、レイアウトを考えた時にキャラのデッサンに気が行ったら配置に集中できない。 まるで曲芸師がボールに乗りながらお手玉するみたいなモノで。 
上手くなるに従って無意識に出来ることが増える。

むしろ不慣れな時期は要素を分解して自分に出来るレベルに落として、咀嚼して練習すべし。 
その時に重要なのがキャラの単純化。 
キャラ全身を単純な丸四角など抽象化する。 
単純化することでバランスや配置がしやすくなる。 
カリスマや巨匠の下書きにはそんなのないですよ。 
実はしている‥‥

脳内で一発目の大ラフの丸四角状態を終わらせて次にいきなりデッサンぽい完成絵がくるものだから、素人も焦って完成形の表層の形→線追いをしてしまう。
 今している模写デッサンを将来何も見ずに自分で描けるようになるためには線追いではなく丸四角の単純化からディテールを詰める過程を踏みたい。

アニメーターには細かい画をまとめるスキルとざっくりとした丸四角で自由自在にキャラを躍動的に描くスキルとの両方がいる。
前者はフィニッシュ、後者は動きやラフやレイアウト時に必要。 
どうも前者の、完成に近い絵のスキルばかりが目が行く人が多いようだが、アニメーションの本質はむしろ後者。

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