2015年2月14日土曜日

Q、ポートフォリオに何を描いていいのかわかりません

・・・という質問がたまにあります。
そういう方はアニメーターが何をする職業かわかりませんと言っているのと同じです。
就活の前に(あるいは他の職種でも)目指す仕事が何なのかをまず知ってから目指してください。
ことアニメーターに関しては最初に求められる能力として
⑴、正確に描く→集団作業で複数枚の画を動画にしていくのに必要です。
⑵、動きを描く→躍動感のある動きそうな画を描ける能力。
⑶、空間を描く→キャラの角度を様々に描き分ける、キャラを空間の中で動かす。
の3つです。


この3つをアニメ私塾では以下のような1年目カリキュラムで養成していきます。
1ヶ月目アニメ模写①
2ヶ月目デッサン①
3ヶ月目ポーズ創作①
4ヶ月目アニメ模写②
5ヶ月目デッサン②
6ヶ月目ポーズ創作②
7ヶ月目椅子と人
8ヶ月目2人の人
9ヶ月目給水塔と人
10ヶ月目写真から背景を描く
11ヶ月目空間と人①
12ヶ月空間と人②
※14年度生1年目課題 例です。各年毎に多少の課題内容の変更がございます。


ポートフォリオに困ったらこのアニメ私塾の課題の真似をしてみてください。
あとはあなたの修練とやる気しだいです。
前半6ヶ月は主に⑴、⑵の部分を鍛えます。
後半6ヶ月はそれに⑶の要素を足した内容です。


・アニメ模写→上手い人の 真似
・デッサン→実物の観察、理解
・ポーズ創作→自分で描いてみる

この最初にやる3点はアニメーターになっても原画をやっても、絵コンテをやるにしても創作全般に必要な3要素です。
絵が上手くなりたいなら、いくら上達してもいつもでも続けてください。
どれか一つではダメです。


最後にポートフォリオの関して辛辣な意見を。
アニメーターと言ってもピンキリですが創作者の側であって消費者ではありません。
ポートフォリオを何を描いていいのかわからないというレベルの「創造性」しかないようでしたらそんなに向いていないと思ってください。
仮になれてもまず大物にはなれないと覚悟はしておいてください。
アニメを見て大体こういう練習をすればこういうの作れるようになるなあ・・・っといった最低限の「感度」は欲しいです。
それで上記のアニメ私塾の課題をみて大きく外れていないと思えるくらいの。
やってみないとわからない部分もないわけではないですがこういう点で大体なる前からわかります。


「アニメが好き」、「アニメを作るのが好き」がごちゃ混ぜにならないようにお気をつけください。

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